皮膚細菌叢の部分編集によるイヌアトピー性皮膚炎の再発予防法の研究開発
Project/Area Number |
21H04151
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3110:Agricultural chemistry, agricultural and environmental biology, forestry and forest products science, applied aquatic science, agricultural economics and rural sociology, agricultural engineering, veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
Uchiyama Iyo 岡山大学, 医学部, 客員研究員
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2021: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | イヌアトピー性皮膚炎 / エンドライシン / バクテリオファージ |
Outline of Research at the Start |
イヌの皮膚疾患で最も多いイヌアトピー性皮膚炎は、再発を繰り返し、慢性化することで問題となっている。そのため、本疾患に対して再発を予防する対策が求められている。バクテリオファージがコードする酵素「エンドライシン」は、細菌細胞壁を選択的に分解するため、新しい抗菌剤として注目されている。そのため、イヌアトピー性皮膚炎の原因菌の一つであるブドウ球菌にエンドライシンを利用することにより、本疾患の発症予防や症状の軽減ができると考えた。本研究ではアトピー性皮膚炎を発症したマウスモデルを使用し、新規エンドライシンによる予防効果の検討を皮膚所見、細菌叢解析、病理学的、免疫学的評価から総合評価する。
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Outline of Final Research Achievements |
イヌの皮膚疾患で最も多いイヌアトピー性皮膚炎は、再発を繰り返し、慢性化することで問題となっている。そこでエンドライシン(細菌ウイルスであるバクテリオファージ保有の酵素)を利用して、皮膚細菌叢中の特定細菌のみを除菌し、本疾患の発症予防や症状の軽減を目指した。本研究ではアトピー性皮膚炎マウスモデルによるエンドライシン効果の検討を行った。その結果、ブドウ球菌を特異的に除菌することが示された。しかしながら、アトピー性皮膚炎の症状の改善がみられなかった。これは今回使用したマウスモデルに問題があった可能性があるため、その点を解決し、今後につなげていきたい。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究成果の学術的意義は、アトピー性皮膚炎を発症させたマウスモデルにエンドライシン処置をすることで、ブドウ球菌を特異的に除菌できたことである。 本研究成果の社会的意義は、皮膚上で増殖する特定のブドウ球菌だけでなく、その他の細菌によって引き起こされるような感染症の症状緩和や再発予防に応用できることである。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)