Project/Area Number |
21H04182
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
Takeda Tatsuaki 岡山大学, 大学病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2021: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | 薬剤耐性 / 分子標的治療薬 / トラスツズマブ デルクステカン |
Outline of Research at the Start |
トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)はがん細胞表面のHER2を標的とした新規の薬剤である。T-DXdは既存の抗HER2薬治療後に増悪した場合、つまり耐性化した場合においても効果が期待されているが、効果の予測因子については明らかとなっていない。そこで本研究は、様々な耐性機序を持つ抗HER2薬の耐性株を用いて、T-DXdの効果を検討することで、T-DXdが有効である耐性機序や無効である耐性機序を明らかにすることを目的とする。その結果、T-DXd治療の是非の判断、抗HER2薬耐性のがんに対する治療戦略の確立に有用であり、さらにはがん細胞の特徴に応じた治療(個別化医療)につながると考える。
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Outline of Final Research Achievements |
トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)は乳がん、胃がんに使用される薬剤である。本研究では、細胞の遺伝子的な特徴の観点から、T-DXdの有効性を評価した。その結果、YES1の遺伝子増幅、HER2の遺伝子消失、METの遺伝子増幅といった特徴を有する細胞では、T-DXdの効果が減弱することが明らかとなった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究では、トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)の効果を減弱し得る細胞の特徴を明らかにした。今後さらに、T-DXdの有効な細胞や無効な細胞の特徴が明らかになれば、T-DXdを用いた治療の是非の判断、抗HER2薬耐性のがんに対する治療戦略の確立に有用であり、がん細胞の特徴に応じた治療(個別化医療)のさらなる発展につながると考えられる。
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