Project/Area Number |
21H04186
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
SUZUKI YUSUKE 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2021: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | アプレピタント / 悪液質 / 頭頸部がん / 化学療法誘発悪心嘔吐 / CINV / がん悪液質 |
Outline of Research at the Start |
がん悪液質の患者は低アルブミン血症を示すため、アプレピタントのようにタンパク結合率が高い薬物では、遊離体濃度が大きく変動し、薬効や代謝に影響する可能性がある。また、悪液質の進行には炎症性サイトカインが関与しており、これらの炎症性サイトカインにはCYP代謝酵素の活性を低下させることが報告されている。従って炎症性サイトカインレベルの上昇は、アプレピタントの代謝に影響を与えると考えられる。 本研究では、低アルブミン血症と炎症性サイトカインによる血中動態の変動に着目し、悪液質の進行度とアプレピタントおよび代謝物の総・遊離体血中濃度との関係性、さらに制吐効果との関連性を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Final Research Achievements |
ニューロキニン1受容体の拮抗薬であるアプレピタントは、化学療法誘発悪心嘔吐の予防に対して使用されるが、がん化学療法におけるアプレピタントの制吐効果や副作用の個人差要因は明らかとなっていない。そこで本研究では、頭頸部がん患者における悪液質の進行、制吐効果および副作用に基づき、血漿中アプレピタントおよび代謝物(ND-AP)の特性を明らかにすることを目的とし、遅発性悪心の発生に血漿中の遊離体ND-AP濃度が関係している可能性があることを明らかにした。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究の目的は、頭頸部がん患者における悪液質の進行、制吐効果および副作用に基づき、血漿中アプレピタントおよび代謝物(ND-AP)の特性を明らかにすることである。催吐性の高い化学療法を受けている患者におけるアプレピタントの臨床効果を決定する因子を明らかにすることは,制吐療法の個別化に貢献する可能性がある。
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