| Project/Area Number |
21H04278
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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| Allocation Type | Single-year Grants |
| Review Section |
3210:General internal medicine, organ-based internal medicine, internal medicine of the bio-information integration, and related fields
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
UEDA SAORI 九州大学, 大学病院, 臨床検査技師
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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| Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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| Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2021: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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| Keywords | ミトコンドリア / MELAS / 3243A>G変異 / tRNA Leu(UUR) / タウリン修飾 / 3243A>G |
| Outline of Research at the Start |
ミトコンドリア脳筋症のMELASは、mt tRNA Leu遺伝子内の3243位で生じるA>G変異が多く報告される遺伝性疾患である。3243A>G変異によりtRNA Leuタウリン修飾が欠損すると翻訳障害が生じ、ミトコンドリア機能が低下する。 本施設で末梢血にて3243A>G変異を認めた約40症例のうち、ヘテロプラスミー率が大幅に高いにも関わらずMELASに典型的な重篤な症状がない症例が4例、2家系でみられた。この4症例のみで、tRNA Leuの中に3243A>G変異に加えて3290位のSNPが共通したため、3290位SNPがMELASの遺伝子変異に及ぼす影響を解明する目的で本研究を実施する。
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| Outline of Final Research Achievements |
ミトコンドリア病の一種であるMELASは脳卒中様症状を特徴とする重症な疾患である。その多くは、ミトコンドリアtRNA Leu(UUR)遺伝子の内部に位置する3243位でAからGへの塩基置換が生じ、ミトコンドリア機能が低下することで様々な症状を発症する。我々は、tRNA Leu(UUR)遺伝子内に3243位の変異に加えて3290位でTからCへの塩基置換をもつことで、ミトコンドリア機能が改善することを明らかにした。将来的には、MELASにおけるミトコンドリア機能低下のメカニズムを理解する際に貢献できると考えている。
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| Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
MELASを発症するメカニズムに関して現在までに詳細は解明されておらず、対症療法が中心とされるMELASの治療法は確立されていない。3243位と3290位の塩基置換をともにもつ患者に関する報告は存在するが、ミトコンドリア機能の解析やメカニズムの解明は未だ行われていない。本研究で得られた結果は、将来的にMELASの新規治療薬の開発などにおいて貢献できると考えている。
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