Project/Area Number |
21H04393
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 6:Political science and related fields
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
益田 実 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (40262985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 晴子 日本大学, 商学部, 教授 (00465379)
齋藤 嘉臣 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (10402950)
青野 利彦 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (40507993)
三宅 康之 関西学院大学, 国際学部, 教授 (50363908)
妹尾 哲志 専修大学, 法学部, 教授 (50580776)
清水 聡 開智国際大学, 国際教養学部, 教授 (50722625)
小川 浩之 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (60362555)
池田 亮 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (60447589)
鳥潟 優子 同志社女子大学, 現代社会学部, 准教授 (60467503)
三須 拓也 東北学院大学, 国際学部, 教授 (70405629)
山本 健 西南学院大学, 法学部, 教授 (70509877)
橋口 豊 龍谷大学, 法学部, 教授 (20283385)
岡本 宜高 金沢大学, 法学系, 講師 (10747827)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥38,870,000 (Direct Cost: ¥29,900,000、Indirect Cost: ¥8,970,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥10,400,000 (Direct Cost: ¥8,000,000、Indirect Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2022: ¥12,220,000 (Direct Cost: ¥9,400,000、Indirect Cost: ¥2,820,000)
Fiscal Year 2021: ¥12,740,000 (Direct Cost: ¥9,800,000、Indirect Cost: ¥2,940,000)
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Keywords | 冷戦史 / 冷戦の終焉 / 複数の冷戦 |
Outline of Research at the Start |
従来の国際関係史研究では、冷戦期に生じた様々な対立や紛争の大半は、いわゆる「冷戦の終焉」すなわち米ソ対立の解消あるいはソ連の消滅とともに自然に解消したと考える傾向が強い。これに対して本研究は冷戦の終焉を米ソ対立の終焉とのみ同一視するのではなく、様々な次元で生じた「複数の冷戦の終焉」の集合体として捉え、各国の公文書史料を用いたマルチアーカイヴァル手法に基づく実証的分析によって、「冷戦は世界の異なる場所でいつどのように終焉を迎え、その過程でどのような変化をもたらしたのか」という問いに答えることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者益田は、サッチャー財団収蔵文書に基づき1980年代半ばのイギリス政府の東欧政策について分析を行うとともに、冷戦終焉をめぐる先行研究の整理分析を行った。研究分担者青野は、米国立公文書館にてレーガン政権期米国の対ソ政策関連文書の公開状況を調査した。研究分担者細田は、スペイン行政総合資料館および欧州連合歴史文書館で史料調査を行い、1980年代のスペイン外交に関する史料を収集し、学会発表を行った。研究協力者芝崎は、バルセロナ現代美術館史料室およびバルセロナ現代文化センター史料室において、バルセロナを拠点とした知識人の抗議運動および州政府の文化政策に関わる文書(1980~90 年代)を調査した。研究分担者山本は、英国政府の史料を用い、サッチャー政権期の南北問題政策の分析を行った。研究分担者齋藤は、湾岸戦争に際するイギリスのプロパガンダ活動に関する史 料をイギリスで収集し研究を行った。研究分担者三須は、米国議会図書館にて米国・ザイール関係に関する史料調査を行った。研究分担者三宅は、台湾の民主化問題に関して日本と台湾の公文書館で史料を収集し、研究を行った。研究分担者清水は、冷戦終焉期の東独内の反対派の動向についてこれまでに収集した史料の分析を行った。研究分担者小川は、人種隔離政策をめぐるイギリスと南アフリカの関係について英国立公文書館で史料調査を行った。研究分担者池田は、レーガン大統領図書館にて、1980年代後半のソ連によるアフガニスタン撤退関連史料の収集を行った。研究分担者鳥潟は、アメリカのインドシナ政策と国連外交に関して米議会図書館及び米国立公文書館で史料を収集し研究を行った。研究分担者妹尾は、ベルリンの外務省文書館等でドイツ統一をめぐる西ドイツ外交や国内政治について調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度はコロナ禍による海外資料調査等の制約もおおむね解消され、資料調査ならびに文献整理作業がほぼ順調に進み、研究実績の概要欄に記載した形で順調に各自の分担作業を進めることができた。また中間的な成果として冷戦史に関する通史書籍を共著書として刊行することもできた
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は最終年度として本格的な成果のとりまとめに向けた共著研究書籍の企画立案および構成を確定し、各自の執筆作業を進め、刊行の目処をつけるとともに発展的な研究課題の検討作業も行う。
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