Project/Area Number |
21H04410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
竹田 一則 筑波大学, 人間系, 教授 (90261768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮内 久絵 筑波大学, 人間系, 准教授 (40530986)
末吉 彩香 筑波大学, 人間系, 助教 (90908790)
佐々木 銀河 筑波大学, 人間系, 准教授 (80768945)
佐藤 克敏 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20310360)
宮本 昌子 筑波大学, 人間系, 教授 (70412327)
田中 真理 九州大学, 基幹教育院, 教授 (70274412)
大村 美保 筑波大学, 人間系, 助教 (60641991)
石井 映美 早稲田大学, 保健センター, 教授(任期付) (30593008)
横田 晋務 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (70734797)
藤原 あや 福岡教育大学, 障害学生支援センター, 講師 (10882417)
高橋 知音 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20291388)
岡崎 慎治 筑波大学, 人間系, 准教授 (40334023)
中野 泰伺 藤女子大学, 人間生活学部, 講師 (60869254)
脇 貴典 宇部フロンティア大学, 心理学部, 准教授 (60865799)
岩田 淳子 成蹊大学, 文学部, 教授 (90384651)
村田 淳 京都大学, 学生総合支援機構, 准教授 (00742305)
舩越 高樹 筑波大学, ヒューマンエンパワーメント推進局, 准教授 (40792015)
奥畑 志帆 佛教大学, 教育学部, 准教授 (50783940)
森 千夏 筑波大学, ヒューマンエンパワーメント推進局, 助教 (30850317)
長山 慎太郎 筑波大学, ヒューマンエンパワーメント推進局, 助教 (01003251)
有海 順子 山形大学, 障がい学生支援センター, 准教授 (50633921)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥42,250,000 (Direct Cost: ¥32,500,000、Indirect Cost: ¥9,750,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2023: ¥10,790,000 (Direct Cost: ¥8,300,000、Indirect Cost: ¥2,490,000)
Fiscal Year 2022: ¥10,790,000 (Direct Cost: ¥8,300,000、Indirect Cost: ¥2,490,000)
Fiscal Year 2021: ¥14,560,000 (Direct Cost: ¥11,200,000、Indirect Cost: ¥3,360,000)
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Keywords | ニューロダイバーシティ / アセスメント / FD/SD / インクルーシブ・キャンパス / FD/SD / インクルーシブキャンパス |
Outline of Research at the Start |
個々の脳機能と行動特性の違いを神経機能のバリエーションとして捉える「ニューロダイバーシティ(neurodiversity:以下、ND)」の考え方が提唱されている。高等教育機関にND学生が増加していることは、国際的にも共有されその対応が課題となっている。わが国において、ND学生を支援する体制は不十分であり支援に関わる専門的人材も不足している。そのため、各機関の教員・職員・専門職員におけるND学生対応、ならびに、教育組織と連携した支援が関係者間で求められる。 本研究では、教職員を対象にしたFD/SDを実施し、各々の立場からND学生に適切な支援を提供することでインクルーシブ・キャンパスの実現を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的を達成するために、研究ⅠからⅤにわたる5つの研究班を構成し進めた。 研究Ⅰ:前年度までに整理した大学等におけるND学生の支援と配慮に関する文献研究の結果から、今後実施するFD/SDの具体的な研修内容、データ測定の方法、研究対象者、リクルート方法等について検討した。 研究Ⅱ:授業を受講するND学生にとって学びやすい授業の実施方法に関する調査を学生対象に実施、UDL評価尺度についてまとめた。また、R4年度に実施した学びのユニバーサルデザインに重要な米国のsyllabusb statementsに関する調査研究の結果を学会発表し、論文投稿の準備を進めた。 研究Ⅲ:ND学生支援のコンピテンシーに関するインタビュー調査の結果をテーマティック・アナリシス法を用いて分析した。分析結果に基づき、ND学生を支援する専門家を対象とした研修プログラムで取り上げる内容について検討した。 研究Ⅳ:ND学生の認知や行動に関するアセスメントの基本的な在り方やアセッサーに必要なスキル・コンピテンシー等、これまでの議論や成果等をまとめた書籍『発達障害のある大学生のアセスメント:理解と支援のための実践ガイド』が金子書房より発刊された。また、アセッサーに必要なスキル・コンピテンシーや職務内容等を継続して検討し、国内および国際学会での報告を行うとともに、日本の高等教育機関におけるアセッサーの位置づけ、アセッサー養成のための現状と課題等について報告した資料が国際会議論文として掲載された。 研究Ⅴ:全国の大学等への質問紙調査と支援担当者へのインタビュー調査を実施した。質問紙調査では、ND学生支援に関する研修ニーズについての調査と分析を、インタビュー調査では障害学生支援に関する促進要因と阻害要因の分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各研究班の主体的な活動により、多くの学会発表や論文・図書の発表が進められている。また、進捗確認と連携を促進するための全体ミーティングを引き続き年2回開催しており、各班ごと研究課題において、研究成果の発表が進められる段階にある。上記のことから、本研究課題は着実な成果とともに、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的を達成するために、引き続き本研究事業に関する研究分担者間で研究ミーティングを行う予定である。また、各研究班における今後の研究推進の方策は下記の通りである。 研究Ⅰ:これまでの検討内容をもとに、NDや多様性の理解、ならびに、支援に関する研修を企画立案・実施する。 研究Ⅱ:授業を受講するND学生にとって学びやすい授業の実施方法に関する調査を授業担当教員対象に実施し、結果を分析する。そして、研修プログラムの実効性を考察する。 研究Ⅲ:ND学生を支援する専門家を対象とした研修プログラムで取り上げる内容を選定および作成し、研修の実施に関する手続きを検討する。 研究Ⅳ:大学等におけるND学生のアセスメントを専門とする人材(アセッサー)養成を目的とした研修プログラムを作成し、実施する。 研究Ⅴ:各調査によって収集したデータをもとに、分析を進めていく。またそれらの結果を、各大学等における研修ニーズとして整理し、今後の研修プログラムで取り上げるテーマや内容を検討する。
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