Mechanisms of species alternations in the Southeastern Brazilian Bight: comparison between western boundary current and upwelling systems
Project/Area Number |
21H04737
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 40:Forestry and forest products science, applied aquatic science, and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高須賀 明典 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00392902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 十也 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), グループ長 (10550428)
渡井 幹雄 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (50829166)
黒田 寛 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(釧路), グループ長 (30531107)
奥西 武 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(塩釜), グループ長 (60374576)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥41,600,000 (Direct Cost: ¥32,000,000、Indirect Cost: ¥9,600,000)
Fiscal Year 2024: ¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
Fiscal Year 2023: ¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
Fiscal Year 2022: ¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
Fiscal Year 2021: ¥11,180,000 (Direct Cost: ¥8,600,000、Indirect Cost: ¥2,580,000)
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Keywords | 魚種交替 / 南東ブラジル湾 / 西岸境界流 / 湧昇流 / 水産資源変動 / 気候変動 / 資源生態 / 産卵生態 / 初期生態 / 海洋環境 / 数理モデル |
Outline of Research at the Start |
気候変動に伴ってカタクチイワシとマイワシの間で優占魚種が入れ替わる魚種交替現象は、環太平洋海域間で同期してきた。一方、南大西洋の南東ブラジル湾でも魚種交替現象が判明した。地球規模で起こる魚種交替の生物学的メカニズムの解明を目指し、環太平洋海域における魚種交替仮説を南東ブラジル湾で検証する。南東ブラジル湾のカタクチイワシとマイワシについて、資源生態、産卵生態、初期生態、海洋環境を調べ、仮説検証結果を魚種間・海流域間で総合的に比較する。以上より、西岸境界流域 (黒潮海流域・南東ブラジル湾) と湧昇海流域 (カリフォルニア海流域・フンボルト海流域) の魚種交替の生物学的メカニズムを比較統合する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、地球規模で起こる魚種交替の生物学的メカニズムの解明を目指し、これまで環太平洋海域で実施してきた研究の成果を総合して導いた海洋環境に対する生物特性の魚種間差に着目した魚種交替仮説を完全に統一した手法によって南東ブラジル湾で検証する。南東ブラジル湾のカタクチイワシとマイワシについて、資源生態、産卵生態、初期生態に加え、これらの生態特性と海洋環境の関係を明らかにする。その上で、輸送・回遊モデルを用いて、黒潮海流域、フンボルト海流域、南東ブラジル湾のカタクチイワシとマイワシが産卵場からの輸送・回遊過程で経験する海洋環境を調べ、仮説検証結果を魚種間・海流域間で総合的に比較する。以上より、西岸境界流域 (黒潮海流域・南東ブラジル湾) と湧昇流域 (カリフォルニア海流域・フンボルト海流域) の魚種交替の生物学的メカニズムを比較統合する。2021年度は以下の内容を実施した。 I. 資源生態 (1) 黒潮海流域の産卵調査データを更新し、産卵量を算出した。南東ブラジル湾の漁業情報と産卵調査データを整理し、資源量指標値を検討した。 II. 産卵生態 (1) 産卵調査データから産卵と環境要因の関係を解析する手法の検討を行った。 III. 初期生態 (1) 南東ブラジル湾の仔魚の成長速度と死亡率に関する既存情報を整理した。(2) 黒潮海流域の仔魚の耳石データを用いて成長速度の自己相関を解析し、小型浮魚類は他の分類群と比較しても成長速度の自己相関が高いこととを示すと共に、魚種間の差を明らかにした。 IV. 海洋環境 (1) 黒潮海流域の産卵調査データに対して海洋環境情報を結合した。(2) 南東ブラジル湾の気候変動指標値の探索を行った。 V. 数理モデル (1) 輸送・回遊モデルに必要な物理場の準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、サンパウロ大学海洋研究所との共同および異なる専門分野間 (トピック間) での連携が研究進捗を大きく左右する。進捗状況によって、適切なタイミングで、担当者・協力者が日本あるいはサンパウロで一堂に会して共同解析作業と議論を行う実践的なワークショップを実施することが重要である。新型コロナウイルス感染症の情勢により、サンパウロ大学海洋研究所の共同研究者を訪問あるいは招聘しての共同研究ワークショップを延期せざるを得なかった。このため、ワークショップによって実施する予定であったデータ解析等が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、サンパウロ大学海洋研究所との共同および異なる専門分野間 (トピック間) での連携が研究進捗を大きく左右する。進捗状況によって、適切なタイミングで、担当者・協力者が日本あるいはサンパウロで一堂に会して共同解析作業と議論を行う実践的なワークショップを実施することが重要である。よって、サンパウロ大学海洋研究所の共同研究者を訪問あるいは招聘しての共同研究ワークショップを実施する。適宜、オンラインでのワークショップによって効率化する。また、サンパウロ大学海洋研究所による調査標本の入手状況から、初期生態トピックの実施は困難である可能性が高くなった。このため、課題内におけるトピックの取捨選択を行うと同時に、特定のトピックへの重点化を図る。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)