Assessing spatiotemporal dynamics of biological diversity for planning forest reserves in Japan adaptive to climate change
Project/Area Number |
21H04946
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 64:Environmental conservation measure and related fields
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
正木 隆 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60353851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 勝洋 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30758587)
久保田 康裕 琉球大学, 理学部, 教授 (50295234)
比嘉 基紀 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 講師 (60709385)
深澤 春香 (大橋春香) 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60868066)
設樂 拓人 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (40868329)
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Project Period (FY) |
2021-04-05 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥39,910,000 (Direct Cost: ¥30,700,000、Indirect Cost: ¥9,210,000)
Fiscal Year 2023: ¥13,390,000 (Direct Cost: ¥10,300,000、Indirect Cost: ¥3,090,000)
Fiscal Year 2022: ¥13,390,000 (Direct Cost: ¥10,300,000、Indirect Cost: ¥3,090,000)
Fiscal Year 2021: ¥13,130,000 (Direct Cost: ¥10,100,000、Indirect Cost: ¥3,030,000)
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Keywords | 生物多様性 / 森林保護区 / 気候変動 / 分布域変化 / 適応策 / 保護区 / 草食性哺乳類 / 土地利用 / 生物分布図 |
Outline of Research at the Start |
日本に存在する世界的にも稀有な生物分布に関する情報のビッグデータを解析して、生物多様性の非平衡仮説の検証、生物多様性と環境不均質性の関係解明、土地利用メタ群集モデルによる生物多様性解析、シカ等の動物と植物間の相互作用の予測モデルの確立を行い、現在設定されている生物多様性の保護区の有効性を評価し、生物多様性の保護区をどのように設定すれば今後予想される気候変動にもっとも適応的かを示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
北茨城の保護林を対象に主要16樹種を選定した。これらの内訳はブナ科4種とハクウンボク(いずれの樹種も種子が重力散布型)、カバノキ科5種とムクロジ科(カエデ属)3種(いずれの樹種も種子が風散布型)、カスミザクラ、ミズキとハリギリの3種(いずれの樹種も種子が鳥散布型)だった。 以上の16樹種の全国分布データをビッグデータから抽出し、GISデータとして整備した。また、全国の気候データと当該保護林の位置における将来の気候予測値のデータを、緩和策が効果的に発揮された場合と緩和策が行われなかった場合という2つのシナリオについて入手した。さらに、上記16樹種の種子散布関数を推定するとともに、樹種ごとの平均結実数や保護林内の生息本数の数値を得た。これらにより、必要なデータセットを整えることができた。 このデータセットの中から、気候変動に脆弱と考えられるブナ科のブナをモデル樹種として選び、種分布モデルを推定した。その結果、気候変数のうちの夏期の気温と降水量、冬期の気温と降水量の4変数が種分布を予測するために有効であることが明らかになった。また、種子の飛散範囲が広いと考えられるカバノキ科のミズメをモデル樹種として選び、保護林を中心とする20km四方のエリア内での種子散布のシミュレーションを行った。その結果、ミズメの種子は20km四方の全域に散布されたが保護林から約10km離れた周縁部付近では0.00001個/m2という極度に低い種子密度となることが予測された。 以上のように、年度の目標としていたモデルのβ版の完成と試行を達成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、データセットの整備、モデルのβ版の完成、モデルのβ版による試行を達成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
モデルによる本格的な予測に着手し、気候変動に適応的な保護区の提示について学術的な見地からの提言を行う。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)