Chemical Challenge for Elucidation of the Molecular Mechanism of Lipid Peroxidation-mediated Necrosis
Project/Area Number |
21H05029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Broad Section E
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
袖岡 幹子 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, グループディレクター (60192142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 正人 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (00294059)
どど 孝介 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 専任研究員 (20415243)
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Project Period (FY) |
2021-07-05 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥184,080,000 (Direct Cost: ¥141,600,000、Indirect Cost: ¥42,480,000)
Fiscal Year 2024: ¥44,980,000 (Direct Cost: ¥34,600,000、Indirect Cost: ¥10,380,000)
Fiscal Year 2023: ¥44,980,000 (Direct Cost: ¥34,600,000、Indirect Cost: ¥10,380,000)
Fiscal Year 2022: ¥38,610,000 (Direct Cost: ¥29,700,000、Indirect Cost: ¥8,910,000)
Fiscal Year 2021: ¥10,530,000 (Direct Cost: ¥8,100,000、Indirect Cost: ¥2,430,000)
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Keywords | ネクローシス / 脂質過酸化 / フェロトーシス / ネトーシス |
Outline of Research at the Start |
これまでに、低分子化合物の標的タンパク質の同定や複合体のパートナータンパク質の同定を可能にする独自技術として、コンパクトな蛍光団であるNBDを利用したTurn-ON蛍光アフィニティーラベル化法を開発してきた。本研究では、このNBD法を用いてIM誘導体やNETosis制御化合物の標的タンパク質(複合体)を同定し、脂質過酸化が関与するネクローシスの制御機構を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでに、酸化ストレスにより誘導されるネクローシス(壊死)様の細胞死を選択的に抑制するIndolylmaleimide(IM)誘導体IM-54を開発し、本ネクローシスに脂質過酸化が関与していることを明らかにするとともに、心虚血再灌流障害モデルにIM誘導体が抑制効果を示すことも見出した。本研究では、IM誘導体を用いて本ネクローシスの制御機構を明らかにする事を目的とする。その際には、我々がこれまで開発してきたコンパクトな蛍光団であるNBDを利用したTurn-ON蛍光アフィニティーラベル化法を用いて、標的タンパク質の同定を進めることを計画する。さらに、脂質過酸化が関与するプログラム細胞死の1つであるNETosisに関してもIM誘導体による抑制が見られる事から、何らかの共有するメカニズムを想定し、独自に開発したNETosis制御化合物を鍵としてその解析を進める。 昨年度までにIM誘導体に関して様々なNBDプローブを得ることに成功していることから、本年度はこれを用いて細胞内の結合タンパク質を同定することを進めた。その結果、特定のオルガネラに関連するタンパク質を複数同定することに成功した。また、NETosis制御化合物に関しては様々な構造活性相関研究を行い、活性を維持したNBDプローブを得ることに成功した。さらにNBDプローブを多数開発することに成功したことで、今後その結合蛋白質を並行して複数解析する必要があることから、NBDで標識された蛋白質を網羅的に多検体同時に解析することができる基盤構築も進めた。その結果、これまでに得られてきた解析結果と遜色ない結果を、迅速かつ網羅的に得ることができる条件を確立した。一方で標的既知の化合物ライブラリーから標的とする細胞死を阻害できる化合物をスクリーニングし、新たな阻害剤を発見することに成功した。さらにその既知標的蛋白質が細胞死に関与するかどうかを検証したところ、新しい細胞死関連タンパク質を同定することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は計画通り、細胞死制御化合物の構造展開とNBDプローブの開発をおおよそ完了することができた。一部はその解析にも着手しているが、今後多くのサンプルを同時に解析することを考慮し、多検体を同時に処理できるプラットフォームの確立も行った。得られたNBDプローブおよび解析プラットフォームを用いて標的同定を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
IM誘導体およびNETosis制御化合物のNBDプローブを用いて解析を進める。その際には、これまでに確立した多検体を同時に解析することができるプラットフォームを利用する。さらに同定された結合タンパク質に関しては、特異的な阻害剤や遺伝子編集技術を用いたノックアウト実験などを行って、細胞死に関連するかどうか検証し、真の標的蛋白質の同定を目指す。
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Assessment Rating |
Interim Assessment Comments (Rating)
A: In light of the aim of introducing the research area into the research categories, the expected progress has been made in research.
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Report
(6 results)
Research Products
(23 results)
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[Journal Article] The early neutrophil-committed progenitors aberrantly differentiate into immunoregulatory monocytes during emergency myelopoiesis2023
Author(s)
Ikeda N, Kubota H, Suzuki R, Morita M, Yoshimura A, Osada Y, Kishida K, Kitamura D, Iwata A, Yotsumoto S, Kurotaki D, Nishimura K, Nishiyama A, Tamura T, Kamatani T, Tsunoda T, Murakawa M, Asahina Y, Hayashi Y, Harada H, Harada Y, Yokota A, Hirai H, Seki T, Kuwahara M, Yamashita M, Shichino S, Tanaka M, Asano K.
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Journal Title
Cell Reports
Volume: 42
Issue: 3
Pages: 112165-112165
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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