褐虫藻-サンゴ共生系における代謝動態と白化現象との相関の体系的理解
Project/Area Number |
21J00113
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 44030:Plant molecular biology and physiology-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 謙也 神戸大学, 先端バイオ工学研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | サンゴ / 褐虫藻 / 光合成 / レドックス / 代謝 / 白化現象 / 酸化還元 / 代謝状態 / シアノバクテリア / 酸化ストレス |
Outline of Research at the Start |
褐虫藻は酸素発生型光合成を行う藻類の一種で、サンゴやイソギンチャクをはじめとする無脊椎動物を宿主として共生を行うことで知られている。近年、共生している褐虫藻がサンゴから排出されてしまうというサンゴの白化現象が問題となっている。白化現象が起きるとまもなくサンゴは死に、周辺の豊かな生態系が失われてしまう。本研究では褐虫藻サンゴ共生系における褐虫藻の代謝変化と共生系全体の動態の関係を明らかにし、生態系全体の動態(白化現象)の予測に重要な代謝および数理的ファクターを見つけることを目的とする。この検証には幅広い代謝物の変化を測定して代謝状態を可視化できるメタボロミクスと数理モデル構築は非常に強力である。
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Outline of Annual Research Achievements |
サンゴ礁は、世界中の海洋生態系において最も多様で豊かな生物群集の一つであり、その栄養源となるのはサンゴの共生藻類(褐虫藻)が行う光合成プロセスである。しかし、近年の気候変動による海水温上昇や酸性化によって、サンゴ礁は大きな危機にさらされている。このような状況下で、サンゴの共生藻類が効率的な光合成を行うためには、CO2固定経路の調節機構が重要であることが考えられる。 このCO2固定経路の調節機構の解明を目指し、まず単純な光合成モデル生物としてシアノバクテリアSynechocystis sp 6803における、暗所から明所に移した後の代謝変化を秒単位で定量した。その結果、暗所で解糖系の代謝物である3-ホスホグリセリン酸、2-ホスホグリセリン酸、およびホスホエノールピルビン酸が高蓄積していることが明らかとなった。これらの代謝物は光照射後すぐにCO2固定代謝経路であるカルビンサイクルに流れ込み、光合成活性化中の動的な代謝フラックス変化を支えることが示された。この成果は、高速サンプリング手法と代謝物濃度の絶対定量法という独自アプローチを組み合わせることで達成された。 この研究は、環境適応において代謝物の適切な維持が重要であることを示唆しており、今後の研究においては、このような視点からサンゴや褐虫藻における代謝調節機構の解明が求められる。また、本研究の手法やアプローチは、褐虫藻およびサンゴの光合成活性化中の代謝フラックス変化を解明するために重要な手法となることが期待される。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)