Project/Area Number |
21J00324
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 38020:Applied microbiology-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
老木 紗予子 筑波大学, 生命環境系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 糸状菌 / ファルネソール |
Outline of Research at the Start |
ファルネソールは植物の精油成分として産生され、広く抗菌活性を示す一方、酵母などの微生物においてもクオラムセンシング分子として分泌される。本研究では、モデル糸状菌Aspergillus fumigatusにおけるファルネソールの作用機序を明らかにすると共に、実環境中での糸状菌とファルネソール産生微生物叢との相互作用におけるファルネソールの役割を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
植物の精油成分として抗菌作用を有するファルネソールは、酵母状真菌Candida albicansや枯草菌Bacillus subtilisを始めとした微生物においても生産される。本研究では、糸状菌Aspergillus fumigatusにおけるファルネソールの作用機構を解明すると共に、A. fumigatusとファルネソール生産菌や微生物叢との微生物間相互作用におけるファルネソールの生理的な役割を明らかにすることを目的とした。Aspergillus oryzaeの転写因子破壊株ライブラリーを用いたスクリーニングにより、転写因子AtrRがファルネソール応答に機能することが分かった。A. fumigatusのAtrRの遺伝子破壊株ではファルネソール感受性が上昇したことから、A. fumigatusにおいてもAtrRがファルネソール応答に機能することが示された。AtrRはアゾール系薬剤の耐性に関与することが知られており、細胞膜を構成するエルゴステロールの生合成系を制御する。ファルネソールを添加後24時間インキュベートしたA. fumigatus菌糸を用いたRNA-seq解析により、エルゴステロールの生合成に関わる複数の遺伝子の発現上昇が見られた。そこで、ファルネソール非処理または処理したA. fumigatus菌糸のエルゴステロール量を比較したが、両者の間で差はなく、ファルネソールへの応答とエルゴステロール生合成系に相関は見られなかった。事情により令和3年度で特別研究員を辞退することとなったため、研究計画の中途で研究を終了することとなった。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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