Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
カヘキシアの主な原因は慢性疾患に起因する炎症性サイトカインの過剰分泌であり、それが全身を走行する血管の機能を障害し臓器機能を破綻させることで、エネルギー代謝異常を引き起こす。つまり、慢性炎症とそれに起因する血管機能障害の抑制は、カヘキシアの病態を改善すると考えられる。しかし、血管機能障害に着目したカヘキシアに対する治療法は確立されていない。そこで本研究では、慢性腎障害や心不全、癌などの慢性疾患に伴うエネルギー代謝異常病態であるカヘキシアについて、慢性炎症に起因する血管機能障害に着目し、病態の解明と新規治療戦略の開発を目指す。