Project/Area Number |
21J10187
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 90120:Biomaterials-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
藏野 匠 日本大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | Nose-to-Brain / ナノ粒子 / 脊髄 / 経鼻投与 / 筋萎縮性側索硬化症 / 細胞透過性ペプチド / ドラックデリバリーシステム |
Outline of Research at the Start |
本研究では、経鼻投与により核酸医薬を脊髄へ効率的に送達し、神経変性疾患の発症過程に深く関与する神経炎症を抑制するためのナノ粒子を開発する。ナノ粒子は、細胞膜を効率的に透過する膜透過性ペプチドと、生体内安定性の高いミセル形成ブロックポリマーを基盤とし、モデルsiRNAの脊髄への移行性を定量的に評価するとともに、神経変性疾患である筋萎縮性側索硬化症モデル動物を用いて治療効果を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究では、細胞透過性ペプチドを組成に含むペプチド/ポリマーナノミセル(ナノ粒子)を開発し、このナノ粒子が鼻から脊髄への薬物移行性を最大限に向上させることを定量的に明らかとした。令和4年度では、N-アセチル-L-システイン(NAC)を搭載したナノ粒子の経鼻投与が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病勢進展に対して抑制を示す有用な薬物送達法になるかを明らかとするため、ALSの動物モデルである変異型SOD1(G93A)導入マウス(G93Aマウス)の生存期間について検討した。 初めに、ナノ粒子とNACを混合することで、NAC搭載ナノ粒子を調製した。NAC搭載ナノ粒子のゼータ電位を測定したところ、中性電荷を示し、NACの一部がナノ粒子表面に搭載されたことが示唆された。 次に、NAC搭載ナノ粒子をG93Aマウスに対して繰り返し経鼻投与した結果、NAC搭載ナノ粒子群の生存期間中央値は137.5日であり、未処置群(126.0日)と比較して生存期間を11.5日間、有意に延長した。NAC単独群の生存期間中央値(133.5日)は、未処置群と比較して、有意な差は認められなかった。このことから、NACを表面に搭載したナノ粒子の繰り返し経鼻投与は、G93Aマウスの生存期間を延長できる有用な薬物送達法であることを明らかにした。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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