Project/Area Number |
21J10531
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
梶 彩子 東京外国語大学, 総合国際学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2022: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | ロシア・バレエ / レオニード・ヤコプソン / ソ連バレエ / バレエ / ロシア |
Outline of Research at the Start |
本研究では、ソ連のバレエ振付家レオニード・ヤコプソン(1904ー1975)の作品分析を通し、ソ連バレエ史のみならず20世紀バレエ史における位置づけの再考を目指す。バレエ芸術が国家の芸術として奨励され続けたソ連の時代背景や、欧米のダンス及びバレエ界との影響関係をふまえながら、ヤコプソン作品がどのように作られ、どのように受容されたのかを、一次資料の分析を通して詳細に分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は博士論文執筆に注力した。全四章の構成としていたが、内容は大きく変えずに章立てを見直し、全三章に変更したほか、順序を並べ替えた。新しい章立てでは第一章をソ連バレエ史再考、第二章をバイオグラフィー、第三章を作品分析とし、研究課題の核となる作品分析がより明瞭になる構成にした。第一章と第二章はほぼ完成し、第三章もその内容は固まりつつある。 第一章は、ソ連バレエ史を20世紀舞踊史というより広いパースペクティブから見直しながら、ソ連国内で展開されたバレエを巡る議論を取り上げている。 第二章では、先行研究では言及されてこなかった新たな経歴上の事実を確認しながら、不運な天才というレッテルを貼られてきたヤコプソンが何を成しえたのかを再考している。 完成の暁には、日本での知名度が極めて低いヤコプソンの周知につながるとともに、ヤコプソンを通してソ連バレエを再検討することで、ソ連(ロシア)バレエ研究もさらに後押しするものと考えられる。 博士論文執筆の他には、ヤコプソンが少年期に経験した世界一周(日本側が船長、船員、船舶陽明丸を提供)の顕彰会(在石川県能美市「陽明丸顕彰会」)を訪ね、顕彰会会員の方々と貴重な意見交換を交わすことができた。 コロナ禍の影響を受けたこともあり、博論執筆は遅れている。しかし、この度コロナ禍による特別措置のおかげで6か月間の採用期間延長の機会を得ることができた。恵まれたチャンスを生かし、現状に甘んじることなく博士論文完成に向けより一層の努力をしたい。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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