Project/Area Number |
21J10725
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
久保田 祐貴 東京大学, 情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 錯覚性 / 介入設計 / 錯覚 / 奥行き錯覚 / 知覚・認知 / 奥行き手がかり / 下側領域手がかり / 奥行き推定モデル / クレーター錯視図形 / 運動定義領域 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、階段や路面の奥行きを誤って推定する奥行き錯誤について、奥行き錯誤が発生する質感・テクスチャ要因を同定するとともに、テクスチャや質感を操作することで奥行き錯誤を軽減し、階段昇降・通路歩行能力を向上させることを目的とする。階段の昇降や歩行は、日常生活で普遍的にみられる動作だが、石段や木製の通路などでは、階段の段差幅や路面の障害物に気づかないケースも多い。これを、人間の奥行き感を理解可能な計算機によって支援し、転倒や歩行が生じやすい路面・階段面への気づきを利用者に与えることが本研究の主眼である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,昨年度までの研究成果を踏まえ,主に博士論文の執筆に取り組んだ.「人の認識系に生じる錯覚性への介入に関する研究」と題した博士論文[1]では,錯覚・錯誤を含む知覚・認知現象に対する介入設計論を扱った.その特長は大きく以下の2点にある. ①「同一の対象に対する解釈の複数性」と定義される「錯覚性」という独自の概念を導入し,多様な知覚・認知現象を類型的に整理した.これにより解釈の複数性に焦点を当てた新たな現象・事象の捉え方を提示した.②類型・発生要因ごとの具体的な介入設計論により,錯覚や錯誤などへの多様な介入可能性を示した.現象の類型的整理と4つの具体的な介入設計・評価に基づき,「バグを取り除く」というごく一面的な介入にとどまらない,多様な工学的介入のあり方や設計指針を具体的な応用事例とともに示した. これらの研究成果は,本研究課題における奥行き知覚を操作するインタフェース構築のみならず,人の知覚・認知特性を利用した様々なユーザインタフェース・システム・コミュニケーション設計の手がかりとして活用されることが期待される.以上の博士研究と研究業績に対して,情報理工学系研究科・研究科長賞を授与された[2].また,本年度4月にJournal of Illusionで刊行された論文[3]で取り扱った新規の奥行き錯覚現象は,錯視・錯聴コンテストで入賞を果たした[4]. [1]久保田 祐貴,東京大学情報理工学系研究科博士論文 (未公刊),[2]東大院・情報理工学系研究科・研究科長賞(研究業績),[3]Yuki Kubota, et al.: Motion-driven enhancement of a lower region cue in depth perception, Journal of Illusion 3,[4]第14回錯視・錯聴コンテスト・入賞.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)