Project/Area Number |
21J10957
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
井上 俊克 一橋大学, 大学院経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 経済学 / 賃金プロファイル / 高齢化 |
Outline of Research at the Start |
近年、日本において若年者と中高年者の賃金の差は徐々に縮小し、年齢に対する賃金プロファイルの傾きは緩やかになった。本研究ではこの賃金プロファイルの変化が生じている要因を定量分析によって明らかにする。仮説としては、高齢化により若年層に比べ中高年層が増えるが年齢が異なる労働者の仕事を必ずしも代替できないことによって生産性が低下することや、就職氷河期世代の高齢化した結果であることなどが考えられる。これらの仮説を定量分析により相互比較し、近年の日本経済における賃金の変動要因を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年日本経済において年齢-賃金プロファイルの傾きが減少し、平均的な若年労働者と中高年労働者の間の賃金の差は徐々に縮小している。一般的には「賃金カーブのフラット化」と呼ばれる現象である。この年齢-賃金プロファイルのフラット化の要因として本研究は労働者の高齢化による影響に着目し、どの程度影響があったのかを明らかにすることを目的として研究を行った。
集計データにより統計分析を行い、その分析結果をもとに執筆した論文が採択され"The effect of aging on the age-wage profile in Japan" (Inoue, 2022, JJIE)として公刊された。この論文の分析結果からは2000年以降の男性の年齢-賃金プロファイルの変化の多くが労働者の高齢化によって説明できることが示されている。
同時に、マイクロデータを用い分析の精緻化とメカニズムの解明を試みた。具体的には、就業構造基本調査の調査票情報を用いて生まれ年1年毎のコホートによる分析や地域別の分析を行った。残念ながら、利用した調査票における賃金情報が区間値で報告されており、数値に変換する際の手法の選択によって分析結果は変化し、頑健な結果が得られなかった。そのため、当マイクロデータを用いた研究は断念した。今後は異なる調査を利用することを検討し、データの質の改善により高齢化の影響をより精緻に明らかにすることを行っている。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)