限界削減費用を考慮した中国石炭火力発電所の戦略的な二酸化炭素削減政策
Project/Area Number |
21J11377
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中石 知晃 九州大学, 経済学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | environmental efficiency / coal fired power plant / DEA / China / air pollutions / CO2 emissions |
Outline of Research at the Start |
本研究では、中国石炭火力発電所の詳細なクロスセクショナルデータにフロンティア分析を適用することで、予算制約の下で同由来のCO2排出量を効果的に削減するための最適投資フレームワークの開発を行う。中国石炭火力発電所1270基の投入(石炭消費量、設備容量)・産出(電力生産量、CO2排出量)データに、フロンティア分析法を適用することで、各発電所の「環境効率値」、「CO2排出削減ポテンシャル」、「限界CO2削減費用」が推計され、これらの推計値から導出したCO2排出削減量の最大化問題は、一定の予算制約の下で最大限のCO2排出量削減を達成するための最適な予算配分を明らかにすることができる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまず、申請者がこれまで構築してきた中国石炭火力発電所の環境効率性評価フレームワークを、既存のCO2を考慮したものからSO2・NOx・PM2.5などの大気汚染物質を考慮したものへと発展させた。具体的には、中国石炭火力発電所104基の投入産出データにデータ包絡分析を適用することで、各発電所の相対的な環境効率性レベルを調査した。分析の結果、中国石炭火力発電所に潜在する環境非効率性は主にSO2やPM2.5の排出管理に起因したものであることが明らかにされた。本研究は、『Environmental efficiency analysis of China's coal-fired power plants considering heterogeneity in power generation company groups』という題目で、エネルギー経済学分野の査読付き国際誌「Energy Economics」誌に掲載された。 さらに、既存のデータセットを過去10年間のパネルデータセットへと拡張し、中国石炭火力発電所の環境効率性の空間的従属性に着目した空間クラスタリング分析も行った。分析の結果、調査期間中に発電所の環境効率は全体的に上昇し、沿岸部と内陸部の環境効率の差は縮小したこと、中国の石炭火力発電所の環境効率には正の空間的自己相関関係があり、空間集積は年々増加していることなどが明らかになった。本研究は、『Spatial autocorrelation analysis of the environmental efficiency of coal-fired power plants in China』という題目で、環境分野の査読付国際誌「Clean Technologies and Environmental Policy」誌に掲載された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)