Project/Area Number |
21J11681
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 23020:Architectural environment and building equipment-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
丸山 直也 熊本大学, 自然科学教育部, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 多群会話空間 / 音環境 / 快適性 / パーティション / 音声明瞭性 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,音環境設計の新たな対象の一つとして,カフェや図書館のラーニング・コモンズなど,空間内に複数の会話群が存在しその会話音声が混在する空間(「多群会話空間」と呼称する)に着目する。 多群会話空間では音声の明瞭性とスピーチプライバシーの両立が必要であり,一般的なスピーチ空間とは異なる音環境デザインによって快適性が創出できると考えられる。(1)背景音の制御,(2)残響の調整,(3)卓間距離の調整という3つの手法を軸に,快適性を創出するための具体的な音環境設計指針を提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
当該年度に実施した内容について,以下に示す。 ・多群会話空間における音環境的快適性創出のための方策として計画していた,吸音材の設置及びパーティションの効果について実施した実験結果の分析を進め,日本建築学会,日本音響学会,International Congres on Acousticsで発表した。 ・多群会話空間の一つとして着目した,学習者の特性について分析を深め,成果を論文として日本建築学会技術報告集に掲載した。 ・多群会話空間における人々の「会話のしやすさ」の評価構造を明らかにすることを目的としたインタビュー調査に関する結果の分析を実施した。対象は25~70歳の男女40人であり,「会話しやすさ」,「会話しにくさ」,「聴き取りやすさ」,「聴き取りにくさ」というキーワードをもとに,評価語を抽出し,階層構造を整理した。 ・多群会話空間を評価するための物理的指標,および国内外の基準や指針などについてまとめた。 以上,複数の多群会話空間における現場調査・現場実験・実験室実験を通して,多群会話空間における音環境設計の有用性と建築音響的方策の有効性を検証し,今後の音環境設計のための知見を得ることができた。具体的には,吸音材の設置やパーティションの効果,音環境的快適性を評価するための評価語および評価構造を把握することができた。しかし,COVID-19の影響で多群会話空間における現場実験などが実施できなかったため,今後の課題として,現場での実証実験等を通して検証を行う必要があり,それによって具体的な設計指針の構築ができると考える。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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