火山噴火における変形や合体をともなう気泡運動の理論的研究
Project/Area Number |
21J11749
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 17040:Solid earth sciences-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
丸石 崇史 九州大学, 理学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 気泡合体 / 火山 / 玄武岩質マグマ / 気液二相流 |
Outline of Research at the Start |
高粘性液体であるマグマに含まれる気泡は、浮力を受けて上昇する際に周囲に流れを生じさせ、流れを通した相互作用により集積する性質を持つ。マグマに含まれる気泡の量は噴火強度を支配するため、気泡の疎密を生み出す集積効果を理解することは、噴火予測の観点から重要課題である。本研究では、まず流体力学を用いて流れの相互作用を取り扱うことで、気泡運動を予測する方程式を定式化する。次に過去の噴火で生じた溶岩流のフィールド調査を行い、そこに含まれる気泡組織を観察することで、理論的な予測を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
当初は天然噴出物の分析を行う予定であったが、分析するうえで気泡成長の効果が無視できないことが判明した。そのため本年度は、代わりに理論式に気泡成長の効果をあらたに組み込む定式化を行い、気泡の成長と合体の両方が起こる場合の気泡サイズ分布(BSD)のふるまいを調べた。はじめに九州大・大橋正俊助教と共同研究を行い、成長する気泡の合体時間スケールを実験的に明らかにし、論文に成果をまとめた (Ohashi, Maruishi, & Toramaru, 2022)。その結果を踏まえ、前年度に得られていた衝突頻度関数の理論的枠組みを応用することで、気泡成長の衝突頻度関数を導出した。次に粘性制限成長、拡散制限成長、断熱膨張という3つの駆動力を考慮し、数値シミュレーションによってBSDの時間進化を調べた。その結果、拡散律速成長の場合には、BSDは-0.5の傾きを持つべき乗則を示し、BSDの幅は対数的に増加し、約2桁の大きさに収束することが明らかになった。一方、他の駆動力の場合には、BSDは-2の傾きを持つべき乗則を示し、BSDの幅は指数関数的またはより急速に増加し、発散することが明らかになった。拡散制限成長の場合には揮発性物質の拡散フラックスが低いため、大きな気泡はゆっくりと成長し合体が遅くなる、一方で他の駆動力では気泡は大きくなるにつれて速く成長し合体も速くなる。これらの結果を用いると、BSDの傾きからは合体の駆動力を区別することができ、BSDの幅からは気泡合体のタイムスケールを推定できる。以上のように本年度得られた結果は、噴出物の気泡組織から得られるBSDの解釈へ応用可能なものである。本年度の最後には、以上の結果をまとめた博士論文を執筆することで学位を取得した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)