Project/Area Number |
21J12944
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
遠藤 勇哉 東北大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 政治行動 / ジェンダーステレオタイプ / 不安 / 選挙 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、人々が抱くジェンダーステレオタイプとその政治的影響について検証し、政治家の割合に大きな男女格差が生じる要因と解決策を明らかにすることである。ジェンダーステレオタイプは、候補者とは全く関係のない情報や有権者の感情によっても活性化される可能性がある。そこで、有権者の様々な事柄に対する不安感情に着目して研究を行う。政治学と神経科学、情報科学の学際的研究を行うことで、有権者が潜在的に女性候補者の代表者としての役割と責任をどのように見ているかを示す。これにより、これまでブラックボックスとなっていた政治における有権者の認知・判断過程を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、サーベイ実験や生理指標を用いて、ジェンダーステレオタイプと有権者の投票行動の関係を明らかにすることを予定していた。サーベイ実験を用いたジェンダーステレオタイプと投票行動の研究に関しては、国際誌から研究が出版され、成果を出すことができた。かつ、2023年度は修業年限であったが、これまでの研究成果を取りまとめ博士論文を提出、2023年3月に博士(情報科学)を東北大学から授与された。 2022年度は、博士論文の執筆と並行し、研究計画に基づき、ジェンダーステレオタイプと政治行動の研究を中心にサーベイ実験を実施し、論文執筆や学会発表などに取り組んだ。具体的には、ジェンダーステレオタイプが政治行動に与える影響に関する共著論文を執筆し、これがジェンダーと政治研究の国際誌であるJournal of Women, Politics & Policyに査読論文として掲載された。 また指導教員らと共同で実施した地方議員に対するアンケート調査結果は、朝日新聞にて報道されるとともに、2022年12月、国際学会である韓国行政学会冬季大会にて、制度を変更することへの不安と有権者の政治的態度に関する報告を行った。この報告論文は、現在、学術誌に投稿しているところである。 本研究は、当初、生理刺激を積極的に用いて研究を進めることを予定していたが、新型コロナ禍の影響を受け、研究計画の変更を余儀なくされた。被験者を募集することや場所・機材の確保が困難であったためである。しかしながら、有権者が不安を感じる政治現象や政策に係る研究を代替的に行うことによって、当初の計画とは若干異なるものの有意義な研究成果を得ることができた。また計画の変更によって、ジェンダー・クオータ制導入や電子投票・ネット投票への不安を取り扱う必要性に気づくことができた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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