Project/Area Number |
21J13008
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 57020:Oral pathobiological science-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
佐藤 真美 徳島大学, 大学院口腔科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 自己免疫疾患 / シェーグレン症候群 / B細胞 / ケモカイン |
Outline of Research at the Start |
自己免疫疾患とは、自己の組織が免疫異常により障害される疾患である。自己免疫疾患の一つであるシェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺などの腺組織が標的となり、ドライマウスやドライアイが生じて患者のQOLは著しく低下する。シェーグレン症候群には腺組織の病変のみならず、全身臓器に症状が見られる腺外型が存在し、生命維持に重要な臓器である肺では間質性肺炎が生じるとされる。本研究では、疾患モデルマウスを用いて肺病変と腺病変に焦点を当て、分子生物学的・免疫学的研究手法により病態発症メカニズムを検討する。発症機序の解明により、シェーグレン症候群に限らず多くの自己免疫疾患や肺疾患の治療に応用が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、自己免疫疾患であるシェーグレン症候群(Sjogren's syndrome : SS)について、生後3日目に胸腺摘出術を行ったNFS/sldマウスを疾患モデルマウスとして解析対象とした。SSでは涙腺、唾液腺といった腺組織が標的臓器となり、ドライアイやドライマウスが生じることが特徴である。病期の進行により腺外病変が見られる場合があり、肺では間質性肺炎が生じるとされる。使用しているSSモデルマウスにおいて、ヒトに類似する肺の病変が病理組織学的に確認された。主としてT細胞が浸潤するSSモデルマウスの唾液腺に比べて、肺病変ではCD23陽性濾胞B細胞の顕著な増加が認められた。唾液腺病変では1型免疫応答が有意であるのに対して、肺病変ではGATA3、IL-4、IL-13の発現が高く、2型免疫応答に移行している可能性が示された。そのためCD4を阻害する中和抗体を肺病変発症後の6週齢から2週間腹腔内投与すると、CD23陽性濾胞B細胞の減少が見られたものの、病理組織学的には肺病変に変化は認められなった。発症前の4週齢から2週間投与したところ、B細胞の減少に加え肺病変の縮小が見られ、CD4陽性T細胞除去による予防的効果が考えられた。いずれの週齢でも、CD4陽性T細胞除去によるSS唾液腺病変の変化は確認できなかった。また、濾胞B細胞はナイーブB細胞とされているが、その他のB細胞も含めて、CD27およびIgDの発現によりB細胞の分化段階を検討した。SSモデルマウス肺に存在するB細胞はほとんどCD27陰性で、メモリーB細胞ではなくナイーブB細胞であることが明らかになった。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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