電気分解を利用したユビキタスなディスプレイ手法の研究
Project/Area Number |
21J13365
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
石井 綾郁 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | ユビキタスコンピューティング / 実体ディスプレイ / 電気分解 / 泡ディスプレイ / イオン / ヒューマンインタフェース |
Outline of Research at the Start |
本研究では,電気分解を利用することで,生活空間内のさまざまな物体表面で直接情報表示する手法を提案する. 具体的には,電気分解により生成するイオンを画素として用いるディスプレイの提案を行う.コンピュータから電極への通電を制御することで,任意のカラーパターンを物体に直接表示できる.アントシアニンなどの天然の指示薬を使用し,食品表面に直接カラー表示することも可能である. さらに,電気分解により発生する泡を用いたインタラクティブディスプレイも開発し,提案手法のアート作品への応用可能性も模索する.
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Outline of Annual Research Achievements |
身近な実物体に対し電気分解を起こすことで情報表示を行う手法の確立を目的とし,複数の情報表示デバイスの提案/開発を行った.具体的には, (1) 電気分解により生成するイオンを画素として利用しカラー表示するディスプレイと (2) 電気分解により生成する泡を利用しアート表現への応用を模索するディスプレイの実装を行った. (1) では,カラー表示のためにpH応答性のある呈色指示薬を利用した.これを電解液に添加し電気分解を行うことで,電極周辺でのカラードットの生成を実現した.また,パターン表示後に逆向きに通電し電極の極性を反転させることで表示色を薄め,逆電極イオンによる反応色で表示することも実現した.電極の実装にはプリント基板などの電子回路実装技術を利用しているため,表示パターンはコンピュータ制御可能である.さらに,提案システムの表示性能の評価実験や,pH応答性物質を含む食品への応用の検討も行った. (2) では,従来の電気分解気泡表示の持つ課題を解決し,アート作品への応用を模索する気泡表示デバイスを2点開発した.1 点目は流れる水面にティッカー状の泡表示を行う“UTAKATA”であり,水路の底面に電極を直線状に配置し電気分解を行うことで泡によるメッセージを水路の下流に向かって流しながら表示する.2点目は水盤に対面したユーザの顔を水面に泡で表示する鏡のようなディスプレイ“Bubble Mirror”であり,32×32個の電極を用いて8段階のグレースケールの泡による顔画像を水面に表示する. 以上の研究成果は, (1), (2) いずれについても国際会議および国内論文誌への投稿を行い,採択された.また,(2)の“UTAKATA”に関しては国内アートコンペでの入賞も果たした.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)