イヌ膀胱癌のトリプトファン代謝異常を標的とした新たな腫瘍免疫療法の確立
Project/Area Number |
21J13910
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池田 凡子 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | IDO1 / イヌ / 膀胱癌 / 抗腫瘍免疫 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は, イヌ膀胱癌における IDO1の異常活性化による抗腫瘍免疫の抑制機構を実証し,こ れを解除することによってイヌ膀胱癌に対する新たな免疫療法を開発することである. まず実験1として, イヌ膀胱癌細胞株における IDO1 の異常な発現亢進機序の解明を行う. 実験2として, イヌ膀胱癌細胞株における IDO1の免疫細胞に対する作用の検証を行う. 実験3として, 担癌マウスモデルを用いた IDO1 特異的阻害剤による抗腫瘍効果の検証を行う. 実験4では, 担癌イヌに対する IDO1阻害剤の臨床試験を実施する. イヌ膀胱癌の症例犬に, Lee らが報告している薬用量にて IDO1阻害剤を投与し, 抗腫瘍効果を検証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
実験1ではBRAF変異によるPGE2の産生亢進を介したIDO1発現経路を検証するために, イヌ膀胱癌細胞株3株を用いて, PGE2経路におけるPGE2受容体阻害抗体によって阻害した. その結果, 有意にIDO1遺伝子の発現が低下することが明らかになった. 実験2ではイヌ膀胱癌細胞株が高発現するIDO1によるイヌ免疫細胞への作用を検証するために, イヌ膀胱癌細胞株とイヌT細胞を共培養し, IDO1阻害剤 (Epacadostat) を添加した. その結果, TGF-α/IFN-γの遺伝子発現が有意に上昇し, 細胞傷害性T細胞の細胞数も有意に増加した. 実験3では実験2で実証されたIDO1による抗腫瘍免疫増強作用のin vivo抗腫瘍効果を検証するために, NOGマウスに, イヌ免疫細胞を移植し, イヌ化マウスを作製した. 作製したイヌ化マウスにイヌ膀胱癌細胞株を皮下移植して, 担癌マウスモデルを作製し, IDO1阻害剤 (Epacadostat) を投与した. その結果, 投与群はcontrol群に比べて, 有意に腫瘍径が減少した. さらに, 採材した腫瘍組織に浸潤する免疫細胞を解析するため, CD8 およびFoxp3のIHCを実施した.その結果, Epacadostat投与群はcontrol群に比べて, 有意にCD8陽性細胞が増加し, 有意にFoxp3陽性細胞が低下した. 実験4では実験3によりin vivo抗腫瘍効果が実証され, 正常犬1頭を用いた安全性試験にて重大な副作用が発生しなかったため, イヌ膀胱癌に罹患した対象症例に対し, Epacadostat投与を行う臨床試験を実施した. 現在3頭が臨床試験に参加しており, 一般臨床検査で副作用は認められていない. 超音波検査により投与後の腫瘍径の変化を評価したところ, 1頭がPR, 残り2頭が縮小傾向のSDである.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)