Project/Area Number |
21J14171
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 57020:Oral pathobiological science-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石田 えり 広島大学, 医系科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | Porphytomonas gingivalis / 脳組織障害 / 認知機能 / Porphyromonas gingivalis |
Outline of Research at the Start |
in vivo において,P.g.歯性感染早産マウスモデルから産まれた仔マウスをP.g. 感染群とし,対照群と併せて生後45日目の認知機能および脳の解析を行う。また,通常切迫早産の治療に用いる抗生剤(セフメタゾン)投与あるいはGal-3抑制効果がある改良型シトラスペクチン飲用により母体の炎症を抑制することが早産や胎児脳神経細胞障害に与える影響を調べる。また,in vitro においてP.g. ,P.g.-LPSおよびGal-3のミクログリア活性機構およびBBBを構成する血管内皮およびアストロサイトに及ぼす影響を調べる。
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Outline of Annual Research Achievements |
ジンジパイン阻害薬(GIX)は脳内のP.g.感染を減少させ、アルツハイマーの病態進行を抑制する。また、改良型シトラスペクチン(MCP)はGalectin-3(Gal-3)と結合し、P.g.-LPSにより誘導されるGal-3の起炎作用を抑制する。本年度は母マウスへのGIXやMCPの投与がP.g.歯性感染の誘導する早産および仔マウスの認知機能や脳組織に及ぼす予防効果を検討した。 非感染母マウスから産まれた仔マウス(対照群)、P.g.歯性感染妊娠モデルマウスから産まれた仔マウス(P.g.群)およびP.g.感染から3週間後よりGIXを皮内投与したP.g.歯性感染妊娠モデルマウスから産まれた仔マウス(P.g.+GIX群)の生後45日目での認知機能および脳組織の組織学的評価を行った。GIX投与でP.g.歯性感染による早産は抑制された。解析には早産による未成熟の影響を除外するため、P.g.群の在胎日数は18.5日以上のものを使用した。P.g.+GIX群ではP.g.群で認められた脳へのP.g.の侵入は減少し、海馬や大脳皮質における神経炎症を抑制することで認知機能の低下を抑制する可能性が示唆された。P.g.感染から3週間後よりMCPを飲水させたマウス(P.g.+MCP群)に関しては、対照群、P.g.群と在胎日数に有意な差を認めず、雌の仔マウスにおいてP.g.群で低下した認知機能はP.g.+MCP群で対照群と同程度まで回復した。 in vitroにおいてミクログリア細胞株(BV2)のP.g.-LPS刺激およびP.g.感染は炎症性サイトカインを増加させ、TLR4阻害薬はP.g.-LPS、GIXはP.g.感染により発現増加する炎症性サイトカインを濃度依存的に減少させた。 また、研究初年度に検討した母親マウスのP.g.歯性感染が仔マウスの脳組織に及ぼす影響についての論文を作成し、現在投稿中である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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