Project/Area Number |
21J14614
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 47010:Pharmaceutical chemistry and drug development sciences-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山口 亞由太 京都大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 環状ペプチド / ペプチドライブラリー / 異常アミノ酸 / C-H官能基化反応 / スピロ / 全合成研究 / 不斉四置換炭素 / 遠隔位C-H結合官能基化 |
Outline of Research at the Start |
Microvioninは異常アミノ酸構造を有する二環性スピロ型マクロ環であり、強力な抗菌活性を有する。本研究では、microvioninの全合成を通じて、「スピロ環状ペプチド」という新たなペプチドテンプレートを創出し、ペプチドにおける創薬ケミカルスペースの拡大を目指す。Microvioninの全合成においては、遠隔位C-H官能基化反応を活用して、本天然物の特徴的な異常アミノ酸部位を効率的に構築する手法を開発する。さらに本天然物の合成を起点として合成簡易アナログを創出し、独自性の高いペプチドライブラリーを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
最近、強力な抗菌活性を有する新規ランチペプチドが放線菌より単離された。これらは異常アミノ酸であるアビオニン構造から成る二環性スピロ型マクロ環であり、従来の環状ペプチド、二環性ペプチドとは異なる特異な構造を有している。また、アビオニンの二つの不斉中心の相対および絶対立体配置は決定されていない。申請者は、本化合物の合成法を確立し、様々な誘導体を含むライブラリーを創出することで、「スピロ環状ペプチド」の有用性を実証することを計画した。本研究では、アビオニン構造の絶対立体配置の決定を指向した効率的なアビオニン構造合成法の開発とスピロ環状ペプチド天然物の全合成を目的として研究を行っている。昨年度までに安価で容易に入手可能なトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンの誘導体に対する1,5-HAT反応を鍵とする遠隔位C―H結合官能基化により、アビオニン構造に含まれるα―アミノ四置換炭素を有する二環性化合物を構築することに成功した。また、得られた二環性化合物から誘導したラクトンに対してチオ酢酸カリウムを作用させることで硫黄原子が導入された化合物を得ることができた。本年度の研究では、アビオニンの絶対立体配置の決定を目指して、スピロ環状ペプチド合成における重要中間体への誘導化に向けた検討を行った。まず、昨年度合成した硫黄原子含有中間体のジアステレオマーの合成に着手した。様々な検討の結果、保護基の選択を工夫することで昨年合成したラクトンの四置換炭素部位に関するジアステレオマーを合成し、得られたラクトンに対してトリフェニルメタンチオールを作用させたところ、硫黄原子が導入されたアビオニン部分構造を得ることができた。また、その後の誘導化によってアビオニンや類似異常アミノ酸であるラビオニンの共通中間体となるスピロ環状ペプチドの中心構造を得ることが出来た。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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