Project/Area Number |
21J14643
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
目見田 匠 広島大学, 医系科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 歯根外部吸収 / 全身性強皮症 / 疾患特異的iPS細胞 |
Outline of Research at the Start |
本研究の概要は、強皮症(SSc)患者の口腔内に多発した歯根外部吸収のメカニズムの解明を行うことである。SScは膠原病の一つで、皮膚の線維化、血管障害、免疫異常を特徴とする。SScや歯根外部吸収の決定的な発症機序は不明である。これまでの臨床研究で多発する歯根外部吸収を発症したSSc患者の顎顔面領域の症状は共通することが多く、同様のメカニズムで発症している可能性が極めて高いことが予想される。そこで患者由来疾患特異的iPS細胞を樹立しバイオインフォマティックな方法を用いてメカニズムの解明を本研究では行っていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度で、疾患特異的iPS細胞(iPS Potal、Kyoto、JP・RIPROCELL、Yokohama、JP)から間葉系幹細胞(MSC)へと分化させ、遺伝子の網羅的な解析および、細胞機能評価を行ってきたため、本年度も引き続き、骨分化能の評価をアリザリンレッド染色を用いて行った。また、RNAシークエンスの結果同定された、原因となりうる遺伝子によりコードされている骨形成関連タンパク質について、当院歯周診療科を受診しているSSc患者の血清を用いてELISAによる血清中の骨関連タンパク質の発現の差を臨床研究として行った。結果と考察を以下に示す。 関連する骨関連タンパク質の発現をELISAkit(Novus Biologicals、Colo、USA )にて定量した。当院を受診しているSSc患者のうち、多発性骨置換性歯根外部吸収(MERR)を発症している患者群(SSc-MERR)と、MBTRを発症していない患者群(SSc)、および、SScを発症していない患者群(Healthy)から得られた血清を用いて比較検討した。SSc-MERRではSScと比較して、血清中の骨関連タンパク質が上昇傾向にあることを認めた。また、Healthyでは骨関連タンパク質は血清中に発現していないことが示唆された。 本研究で行った研究の成果から、SSc-MSCの骨分化能が無刺激の状態でHealthy-MSCと比較して高いこと、さらに、歯の内部に骨様組織が増生していた臨床像から、MERR-SScでは健常者と比較して骨分化能が高いMSCが存在し、また、何らかの原因で骨関連タンパク質の発現が増加していることでMERRを発症している原因となっていることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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