Project/Area Number |
21J14874
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 51030:Pathophysiologic neuroscience-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武田 明子 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / 運動 / エクソソーム / 分子シャペロン |
Outline of Research at the Start |
近年の疫学研究から、運動はアルツハイマー病の発症リスクを低下させることが報告されているものの、その詳細な分子機序は不明なままである。一方、運動は細胞外小胞の1種であるエクソソームの量や内包タンパク質の変化を引き起こすことが知られている。本研究ではエクソソームに着目し、運動によるアルツハイマー病予防効果の分子機序の解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー病に対する運動の有効性が明らかとなっている一方、どのような分子メカニズムを介しているのかという点は未解明なままである。そこで本研究では、運動によるアルツハイマー病予防効果の分子メカニズムの解明に向け、中枢-末梢連関の視点から血中エクソソームに着目した研究を進めてきた。 前年度は、野生型マウスを用いて血中エクソソームに対する運動の影響を明らかにした。特に、運動は血中エクソソームによって、ストレス応答時に異常なタンパク質凝集を抑制する分子シャペロンとして知られる熱ショックタンパク質HSPの分泌を亢進させていることが分かった。本年度は、運動によるアルツハイマー病予防効果におけるエクソソームの寄与について検討を行った。アルツハイマー病モデルマウスに対してエクソソーム分泌阻害剤GW4869を投与し、免疫染色法を用いて運動後の脳における病理変化を評価した。その結果、エクソソーム阻害剤が投与されたマウスでは、運動が呈するAβ蓄積抑制効果が減少していることが示された。 以上の結果から、運動は血中エクソソームの分泌を介してアルツハイマー病を予防する可能性が見出された。本研究成果は、アルツハイマー病の新たな治療分子標的を提案し、将来の治療開発において有用な情報になり得ると考えられる。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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