Polymorphic Combinatory Categorial Grammar for Incremental Parsing
Project/Area Number |
21J15207
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
谷口 雅弥 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 範疇文法 / 漸進的構文解析 / ランベック計算 / カット除去定理 / 定理証明支援系 / 継続渡し形式変換 / 組合せ論理 / Xバー理論 |
Outline of Research at the Start |
文や曲の全体を同時に分析すると,文や曲を前方から構文解析することで問題となる袋小路文を形式化できなかった.袋小路文は文の途中で構文木が完成するが後に動詞が出現することで文頭から構文解析のやり直しが発生する表現である.漸進的構文解析はこれを実現できる手法の一つであり,文や曲の前方から解析を行うことで構文木を探索する.探索の戦略には構文木を直列に探索する深さ優先探索と並列に探索する幅優先探索が考えられる.しかし,どちらも時間計算量と空間計算量で問題点が存在するため,幅優先探索に基づき空間計算量が依存する文法規則の数を減し,統語範疇から探索する構文木の候補を限定した新たな構文解析手法を提案する.
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究では、前年度の成果を基に、形式化と検証を重視し、計算機科学的・証明論的性質の調査を行った。具体的には、以下の3つの対象について研究を進めた。 まず、QコンビネータおよびDコンビネータを用いた組合せ範疇文法における左分岐木を木構造の書き換え系として分析し、漸進的構文解析と漸進的構文解析の関係性を明らかにした。 次に、型の繰り上げ規則を加えた範疇文法の構文解析アルゴリズムが決定可能であることを証明論的手法によって示した。これは、範疇文法に基づく構文解析において、効率的かつ正確な解析が可能であることを示すものである。 最後に、継続渡し形式変換規則のランベック計算における証明不能性について研究した。これはランベック計算のカット除去定理に基づく成果であり、与えられた規則の導出可能性が有限時間の証明探索で検証可能であることを示した。さらに、従来の継続渡し形式変換規則に制約を加えることで導出可能な規則を構成できることを証明論によって示した。 これらの研究成果については、LENLS、TPS、KSE、ESSLLIなどの国内外の学会や研究会で発表した。また、研究成果を定理証明支援系で形式化し、フレームワーク上に構文解析器を実装したことで、組合せ範疇文法において左再帰構文木の存在が理論的に証明され、その動作が定理証明支援系によって検証された。 研究成果は、言語学と情報科学の学際領域における新たな知見を提供するものであり、今後もさらなる研究につながる成果であると考えている。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)