Project/Area Number |
21J15335
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 25020:Safety engineering-related
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
鈴木 智也 横浜国立大学, 環境情報学府, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | リスクシナリオ特定 / 定量的リスクアセスメント / システムレベルモデリング |
Outline of Research at the Start |
構成要素の多様化に伴いリスクが増幅し得る先端技術システムの社会実装に向けては、そのリスクを適切に分析・評価した上で設計見直しやリスク対応が要求される。従来リスクアセスメント(RA)手法では、システムの構成要素間相互作用に由来する事象の想定およびリスクの分析が困難であった。そこで本研究ではシステム内の複合的な物理現象を再現可能なモデルに基づくRA手法を確立し、新規学術領域の創生および従来RAのパラダイム変革を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年度に実施したリスクシナリオの特定および発生頻度解析手法に関する成果を活用し、複合物理領域・システムレベルモデリング手法に基づく定量的リスク分析(RA)手法の構築に向けて、その利点や課題の整理に取り組んだ。本研究では、構築RA手法の適用・検証対象システムとして、「圧縮水素型水素ステーション(HRS)における水素充填システム」および「大型蓄電池を用いたエネルギー貯蔵システム(BESS)」を選定し、以下の成果を得た。 ①当該モデリング手法に基づくシナリオ発生頻度解析手法を活用したリスク低減策効果の定量評価 昨年度成果であるシナリオ発生頻度解析手法を活用し、BESS内の蓄電池モジュールシステムの挙動予測が可能なモデルを用いて、モジュール内の安全対策である断熱材を題材に、そのリスク低減効果の定量評価を行った。具体的には、複数のLIB間で熱暴走が伝播していくリスクシナリオについて、当該モデルにおける複数の入力パラメータの変動分布および断熱材個数を仮定して当該シナリオの発生頻度を比較評価することにより、リスク低減効果を定量化した。 ②構築RA手法を活用する上での利点および課題の整理 本RA手法によるアウトプットをシステム設計上の意思決定にどのように活用することができるかについて考察を深め、利点および課題として整理した。利点としては、動的解析によるシナリオの時間進展系の定量分析が可能であることや、当該システムモデルを設計上流から設計下流および運用中まで含めて一貫して活用したRAが可能である点などが挙げられた。一方で課題としては、当該モデリング手法の限界として、モデル化されない要素(3次元構造や化学反応等)については検討に取り込まれないことに注意すべきである点などが挙げられた。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|