Project/Area Number |
21J15393
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
前田 楓 安田女子大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | インクルーシブ教育 / 文化 / 個人主義・集団主義 / 偏見・差別 / 社会的寛容性 |
Outline of Research at the Start |
共生社会の実現を目指す国際的な潮流の中で、我が国においても障害のある人たちの社会的包摂が着実に進められつつある。とりわけ学校教育の現場では、障害のある子どもと障害のない子どもが可能な限り同じ場所で共に学ぶ「インクルーシブ教育」が推進されている。しかし一般成人や現職教員を対象とする調査研究によると、人々はインクルーシブ教育に対して消極的な態度を示すことが指摘されている。本研究では、インクルーシブ教育に関わる従来の研究にマクロ・レベル(社会や文化)の視点を導入し、日本人のインクルーシブ教育に対する態度を定量的に示すと同時に、そうした態度を規定する心理・社会的要因の特定を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、国際比較調査及びアーカイブデータの二次分析により、日本人のインクルーシブ教育に対する態度の特徴と、そうした態度を規定する心理・社会的要因を明らかにすることにあった。加えて、実験研究を通じ、上述した心理・社会的要因とインクルーシブ教育に対する態度の因果的関係を検証するとともに、肯定的影響を与える手立ての特定も試みた。 令和3年度には、インクルーシブ教育に対する日本人の態度の定量データを収集し、その学術的研究知見の蓄積を試みた。具体的には、1)インクルーシブ教育を実施する立場にある学校教員が、インクルーシブ教育を望ましい教育として評価する一方で、その実現可能性は低く、障害のある児童生徒にとっても障害のない児童生徒にとっても有益な教育になり難いと評価することを明確にした研究や、2)インクルーシブ教育に対する態度を規定する一つの要因である「社会的寛容性」を測定するための尺度の作成とその信頼性・妥当性を検討し、この尺度によって測定される人々の社会的寛容性がインクルーシブ教育に対する肯定的な認識を促す可能性を示した研究を挙げることができる。また、3)国際教員指導環境調査(TALIS)やWorld Values Surveyのデータを用いた二次分析の結果から、他者一般に対する信頼の度合いが低い国ほど、特別支援教育に関する教員の能力不足が問題視されている可能性についても明らかにした。 さらに、4)インクルーシブ教育に対する態度に肯定的な影響を与える手立てを検討するための実験を実施し、「将来に思いを馳せること(具体的には、長い目で見れば、自分自身も障害者福祉の恩恵にあずかる可能性があると認識すること)」が一つの手立てになる可能性を提示した。これらの知見は、心理学分野に対する学術的意義のみならず、障害者の社会包摂に関する障害科学一般に対してもインプリケーションを有する知見と言える。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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