Project/Area Number |
21J15459
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
太田 知彩 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2021: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | グローバル人材 / 海外留学 / 社会的再生産 / エリート / 日本人大学生 / 留学動機 / 出身階層 / 地位達成 / 自己実現 / 文化的再生産 |
Outline of Research at the Start |
経済活動のグローバル化を背景として,海外留学が地位達成において重要視されている一方で,「グローバル人材」と呼ばれる留学経験者の地位達成過程は十分に明らかになっていない。 そこで,本研究では,インタビュー調査により「トビタテ!留学JAPAN」を通じた1年程度の留学経験者を「グローバル人材」と位置づけ,彼らが自らの留学経験をいかに意味づけながらキャリアを形成しているのかを明らかにする。 以上の分析を,量的手法により留学意欲/機会格差の実態を解明して申請者のこれまでの研究知見と統合することにより,グローバル化時代の日本におけるエリート層の地位達成過程の様相を描出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は2件の学会報告を実施した。まず、8月には日本教育学会第81回大会にて、社会調査の二次分析を留学志向の規定要因に関する分析結果を発表した。具体的には、高校生の留学志向と出身階層との関連を、留学期間・形態別に検討したものである。分析の結果、高校生の留学志向の有無には階層格差が存在していること、また、ホームステイや短期留学では家庭の経済的要因が、長期留学や学位取得留学では家庭の文化的要因がより影響していることなどを明らかにした。また、9月には日本教育社会学会第74回大会にて、留学経験者へのインタビュー調査もとに、「グローバル人材」の自己や集団の認識に注目した分析を発表した。具体的には、かれらが「やりたいこと」や「普通から外れる」といった言葉を用いながら、「エリート」や「普通の大学生」などと自身を差異化し、集団としてのメンバーシップを形成していることを指摘した。 また、これらと並行しながら4月から9月にかけて、これまでの調査・分析をもとに博士論文の執筆に専念した。博士論文では、これまでの研究成果を統合しながら、「出身階層-留学-地位達成」という三者の関連に注目しながら「グローバル人材」のライフコースを描出し、留学を通じた「エリート」の社会的再生産の様相について考察した。また、2022年10月に博士論文を提出した後は、未発表の分析結果について、『教育社会学研究』に論文を投稿した。また、博士論文を執筆するなかで、新たに浮上した課題を検討することを目的として、追加の調査を実施した。具体的には、次の二点である。第一に、国立国会図書館で『留学ジャーナル』や『国際派のための就職ジャーナル』など留学雑誌の収集および分析を行った。第二に、「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」参加者3名に対してインタビュー調査を実施した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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