浅海の共生性巻貝類における、繁殖生態の変遷と個体群動態の解明
Project/Area Number |
21J30002
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 45030:Biodiversity and systematics-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山守 瑠奈 京都大学, 京都大学フィールド科学教育研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 住み込み共生 / 岩盤穿孔者 / ウニ / 底生生物 / 個体群動態 / 貝類 / 海洋生物学 / 自然史学 |
Outline of Research at the Start |
本研究ではまず、海洋生物の多様性を創出してきたと言われている住み込み共生系について、これまで研究が多く為されてこなかった岩盤の穿孔者の多様性を明らかにする。そして、海洋で最も卓越する岩盤穿孔者であるウニの共生者ハナザラについて、近縁種の詳細な系統関係および繁殖生態の解明に取り組む。ハナザラは、巻貝類の系統の中で完全に巻を失って笠型の殻を獲得した唯一の種であり、その近縁種の系統や生態を明らかにすることは、巻貝類の形態進化史を紐解く重要な知見となることが期待される。これらの知見を集めることで、岩盤の穿孔を起点とした生物多様性と、その共生者の生態や形態の適応の様相を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、岩礁域における住み込み共生系の動態および、共生系が促す共生者の進化の様相を明らかにすることを目標とした。そのために、温帯域の岩盤穿孔者として最も卓越するウニ類の巣穴に特異的に生息し、巻貝の系統にありながら「巻き」を失った貝類ハナザラ(腹足綱・ニシキウズガイ科)の繁殖生態および、宿主・共生者の連動した個体群動態の解明に取り組んだ。 主な成果としては、宿主ウニおよびハナザラの中長期的な個体群動態を明らかにするために、約500個の巣穴を2年半に渡って追跡調査した結果をまとめ、論文を執筆した。本調査中には黒潮大蛇行による寒波が訪れ、調査対象のウニ類の約8割が死滅した。宿主となるウニの激減とともにハナザラも個体数が大幅に減少し、巣穴共生者の個体群動態が宿主の動態に左右されるという一例を明らかにした。本研究は、2021年9月16日付で国際誌Journal of Marine Biological Association of the United Kingdomに受理の後、出版された。さらに、ハナザラ近縁種における共生生活の獲得および貝殻の巻きの消失過程をより詳細に紐解くために、近縁4種についてDNAの多領域の解析を試みた。先行研究で既に解析されている4領域(28S・12S・16S・COⅠ)に更に4領域(18S・H3・H4・ANT)を加え、外群にあたる種と共に解析に取り組み、国産種の増幅可能領域については配列データの取得が完了している。本件についてはこの先、増幅困難な領域のprimer検討を行うと共に、国外産の種も加えて解析を続けることで、近縁種間の系統関係を解明する予定である。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)