A Study of the Meditation Thought in Early Buddhist Scriptures
Project/Area Number |
21K00061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01020:Chinese philosophy, Indian philosophy and Buddhist philosophy-related
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
細田 典明 佛教大学, 仏教学部, 教授 (00181503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 和信 佛教大学, 仏教学部, 教授 (90268128)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 初期仏教 / ウパニシャッド / 禅定思想 / サンスクリット阿含 / 禅観経典 / sattva / 降魔 / アシュヴァゴーシャ |
Outline of Research at the Start |
ウパニシャッドの「瞑想・念想」が、仏教において深化された点について、ウパニシャッドにおける念想から初期仏教における禅定の体系化に至る研究を進めることが研究課題の核心である。 サンスクリット阿含について、語彙の蒐集や漢訳阿含との比定に留まらず、先行するウパニシャッド文献も視野に含め、サンスクリット原典を解明し、大乗経論への展開を辿る研究として、仏教思想史におけるそれぞれの思想の独自性と共通性をより明瞭な形で提示することを目的とする。 仏教思想研究のみならず、インド思想史の根底に流れる問題として禅定思想を捉え、ウパニシャッドから初期仏教、更にアビダルマ仏教から唯識に至る思想史の解明に寄与する。
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Outline of Annual Research Achievements |
説一切有部の伝承するサンスクリット文『雑阿含』を禅観経典との関連性の上で検討するうえで、sattvaが重要な意義を有しており、相互間の関係を解明する大きな手掛かりとなっている。これは従来の研究には知られない新知見であり、阿含の修行論を内容とする『雑阿含』「道品」各支の意議内容が、古層経典である『スッタニパータ』に見られる禅定の系譜を体系的にまとめていく過程を示すものである。 この点について、降魔・成道・梵天勧請等の仏伝記事にみられる、精勤・信・智慧等の語は古層経典以来知られるが、これらは禅定に関わる要語であり、『スッタニパータ』の内容が『マハーヴァスツ』や『ラリタヴィスタラ』に改変・増広を伴い収録されている。この伝承の変遷を、阿含・ニカーヤはもとより、大乗経典や仏教文学作品にいたる展開を「sattvaについて」(『日本仏教学会年報』第86号,2022,pp.1-22(横組))に公表した。 さらに、アシュヴァゴーシャの作品について、研究分担者は、「出曜経と大智度論共通の馬鳴偈について」(『印度学仏教学研究』71巻1号, 2022, pp.45-53(横組))、「ブッダチャリタ・アンソロジ―失われた詩を梵文三啓集写本に求めて―」『佛教大学仏教学部論集』107号(2023, pp.65-84)、「灰河経(雑阿含1177経)の梵文原典と和訳―〔附〕原型カンギュルのチベット語訳テキスト―」(共著『仏教学セミナー』115号, 2023, pp.1-30(横組))、「ごみの山に終わる華鬘の喩え―第5三啓経の梵文テキストと和訳―」(共著『佛教大学仏教学会紀要』28号, 2023, pp.55-80)に発表し、禅観経典類との関連も明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
禅観経典から唯識文献に至る念想・瞑想についての思想は、修習の具体的な内容を解明をする根拠と成りうるものである。すなわち、サンスクリット文『雑阿含』の復元作業において、『修習次第』・『中辺分別論』・『声聞地』・『大乗阿毘達磨雑集論』・『大乗荘厳経論』等における阿含の引用を精査中であり、その中には『雑阿含』「道品」散佚部分に属するものが散見し、従来の研究での未比定・誤解を是正を行なう。 修道を説く阿含の様々な比喩に関して、仏伝から仏教説話にいたる題材を有部律の中に精査し、その中からサンスクリット文の現存する仏伝資料を取り上げ、『根本説一切有部毘奈耶』を中心に、サンスクリット文のあるものは、阿含との平行句を回収し、二次資料としてチベット訳は当該箇所を明示する。さらに、説一切有部の律蔵についてさらに調査を行う。 また、他分野の学問領域に対しても、インド思想を踏まえた近現代文学をはじめとする大きな影響力を持った作品について内容を分析し、本課題の重要性を明らかにする。さらに、インドにおける映画から教育用教材等の資料を蒐集し、それの内容が本課題の現代的意議に深く関わるものとして認知されるための調査を行ない、考察を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
【2024年度】説一切有部の論蔵について、さらにアビダルマから唯識に至る論書から、特に、説一切有部の阿含を直接引用・解釈する『瑜伽師地論』「摂事分」については『雑阿含』「道品」の部分のチベット語訳を玄奘訳と照合させ、声聞地」について、サンスクリット阿含の部分を明示する。また、研究課題に関係する研究者を招聘し、禅定思想についてのシンポジウムを行う。 【2025年度】サンスクリットの語彙について古ウパニシャッドから初期仏教に至る瞑想・禅定の問題を進展させ、仏教以前に成立した古ウパニシャッドにおける内観によるアートマンの認識を瞑想の問題として捉え、様々な修行法の体系化以前の実際を初期仏教における禅定の問題として考察を進める基礎を確立する。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)