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A Study on the Succession of Public Memorials for the Dead: A Case Study of Contemporary Korea

Research Project

Project/Area Number 21K00078
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 01030:Religious studies-related
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

田中 悟  摂南大学, 国際学部, 准教授 (90526055)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Keywords現代韓国 / 現代日本 / 死者 / 慰霊 / 追悼 / 継承 / 公的機関 / 慰霊追悼 / 公的主体
Outline of Research at the Start

本研究は、戦争や内戦、大規模災害などにおいて傷つき、あるいは亡くなった者に対して、後世代の人々はどのように関わることができるか、という点に着目するものである。多くの者の命を奪った出来事は、年月を経るにつれて歴史の彼方へと遠ざかり、その慰霊や追悼を後世の人々が継承していくのは容易なことではなくなっていく。そこで本研究では、死者慰霊の継承という点において、国家その他の公的存在が果たし得る役割とその可能性について、実証と理論の両面で分析と考察を行なうものである。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、戦争や内戦、大規模災害などにおいて傷つき、あるいは亡くなった者に対して、後世代の人々はどのように関わることができるか、という点に着目する。とりわけ、死者慰霊の継承という点に注目し、国家その他の公的存在が果たし得る役割とその可能性について、実証と理論の両面で分析と考察を行なうことを目指すものである。なお、具体的な研究項目は、(1) 現代韓国社会における「死者慰霊の継承が問題となっている事例」の実態把握、(2) 近現代日本の事例との比較を含む政治学的・宗教学的考察、(3)「公的な主体による慰霊行為の継承が成立するための条件」の検討と、その成立可能性の考究、という3点である。
上記3項目のうち、(1)については、2023年12月から2024年1月にかけての韓国現地でのフィールドワークおよび資料調査によって進展を見ることができた。また併せて、手持ちの既収集資料やウェブ情報を駆使して事例研究についても、引き続き遂行中である。
(2)については、主に西日本の戦没者記念施設や軍人墓地についての現地調査、およびヒアリング調査を行なった。また、特に京都府の「丹波マンガン記念館」成立の歴史的経緯をめぐる文献調査を行なっており、今後の成果公表に向けて作業を進めている。また(3)については、その考察の一端を書評論文の一部として2023年6月に公表した。
以上、研究3年目に当たる本年度は、予定していた研究成果の公表が次年度に持ち越しになったものの、韓国および日本の経験をケースとした検証と考察の歩を進めることができたと言える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

海外渡航についての新型コロナウイルス感染症の影響もほぼ解消された本年度においては、年度内に予定していた渡韓調査を滞りなく実現することができた。これらの調査については、国内における調査の推移も考慮しつつ、次年度においても引き続き実施していく予定である。
他方、本年度の刊行を予定していた論文は、媒体の都合によって次年度以降に刊行が持ち越されることとなった。これについては、次年度中の公表に向けて計画を進めている。なお、それとは別に、研究成果の一部を取り入れた書評論文を公表することができた。
以上の理由から、現在までの達成度は「やや遅れている」と評価するのが妥当であると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

本研究課題の対象である現代韓国の「公的な死者をめぐる継承困難な事例」は、現在進行形で形成されているダイナミックな事象であるため、継続的なフィールドワーク、および資料・情報の収集と内容の更新が必須なところである。韓国における現地情報の収集については、国内での現地調査と資料収集の実施とあわせて、本年度も引き続き進めていきたいと考えている。
今後は、これまでのフィールドワークや現地調査の成果を踏まえつつ、韓国および日本の事例について入手できた資料・情報を取り込んで研究考察を進めるものとし、その成果を論文として公表することに目途とした活動を遂行するものとする。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (5 results)

All 2023 2022 2021

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 【書評とリプライ】清水亮著『「予科練」戦友会の社会学―戦争の記憶のかたち』2023

    • Author(s)
      田中 悟
    • Journal Title

      宗教と社会

      Volume: 29 Pages: 190-195

    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Journal Article] 現代史の「和解と統合」に向けた課題―京畿道高陽市を事例に―2023

    • Author(s)
      田中 悟
    • Journal Title

      摂南国際研究

      Volume: 1 Pages: 93-106

    • Related Report
      2022 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 海外戦没者と遺族を隔てる政治外交の壁2022

    • Author(s)
      田中 悟
    • Journal Title

      戦争社会学研究

      Volume: 6 Pages: 243-250

    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] 現代史の「和解と統合」に向けた課題―京畿道高陽市を事例に―2021

    • Author(s)
      田中悟
    • Organizer
      日本宗教学会第80回学術大会
    • Related Report
      2021 Research-status Report
  • [Presentation] 特集「兵士の「生と死」を取り巻く社会」についてのコメント2021

    • Author(s)
      田中悟
    • Organizer
      「兵士の「生と死」を取り巻く社会」合評会
    • Related Report
      2021 Research-status Report

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Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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