Project/Area Number |
21K00117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
久保田 晃弘 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (70192565)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | メディアアート / インタラクション / アイトラッキング / アーカイヴ / 圏論 |
Outline of Research at the Start |
鑑賞者が作品に介入することで成立するインタラクティヴアートは、90年代に生まれたメディアアートの中心的な形式として、今では広く社会の中に広がっている。しかしインタラクションの本質、とくにその芸術的な意味や思想が、伝統的な芸術作品ほど深く探求、理解されているとはいえない。この研究では、そんなインタラクティヴ・アートの本質について、2015年に急逝した故三上晴子の《Eye-Tracking Informatics》という作品を取り上げて研究する。インタラクションの素過程を抽出する実験と、圏論を用いた理論モデルの双方から、インタラクティヴアートにおけるインタラクションの謎に挑む。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究が対象としている、故三上晴子によるインタラクティブ・メディアアート作品《Eye-Tracking Informatics》(以下ETI)における、視線を用いたインタラクションの素過程を実験、記録するためのテストベッドである Proto-ETI の開発を継続した。研究3年目となる本年度も、昨年度に引き続いてアプリケーションの開発を進めるため、インタラクション実験のためのハードウェアを準備した。しかしProto-ETIの開発メンバーが、今年度開催された札幌国際芸術祭2024に参加出展することになり、非常に多忙となったことに加えて、急病になり開発を継続することができなくなってしまったため、研究期間を延長することとした。研究の内容については、基本的にこれまでの予定とは変更はない。人間の視線という意識と無意識の狭間にある、微細かつ繊細な知覚=身体に着目したETIのインタラクションに対して、視線の動きを捉えるセンサーと画面の描画の関係を詳細に調査、検討するために、Proto-ETI に描画の速度(フレームレート)や位置の精度(解像度)といった、これまで使用するハードウェアによって決められていたパラメータを人為的に操作する機能を実装し、さらにその動きに遅延を加えたり、描画のフレームレートを可変にしたり、動きに不確実性(ノイズ)を加えるなどの操作を行えるようにしていくことを予定している。並行して、ETIの展示時に取得した、鑑賞者の体験データの分析方法についても、継続的に検討を続けていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Proto-ETIの開発メンバーが、今年度開催された札幌国際芸術祭2024に参加出展することで、非常に多忙となったことに加えて、その準備の過程で急病になり、開発を継続することができなくなってしまった。そこで研究を一時休止し、研究期間を延長して、再び再開することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は一時中断したが、基本的な方向性や内容に変更はない。来年度も、これまでの計画に従って、研究を進めていく予定である。
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