能動的ギター療法の導入―技法考案と効果の検証を踏まえてー
Project/Area Number |
21K00220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
岡本 直子 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (50389615)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 音楽 / ギター / 気分 / 心拍変動 / HRV / 療法 / 音楽聴取 / 音楽療法音楽療法 / 受動的音楽療法 / メロディ / 合奏 / 教示 / 実験 / 音楽療法 / 能動的音楽療法 / クラシックギター / 臨床 |
Outline of Research at the Start |
音楽療法は、音楽を聴取する受動的音楽療法と、楽器演奏や歌唱を行う能動的音楽療法に大別される。従来の能動的音楽療法では、簡易楽器が使用されることが多かった。このため、物足りなさを感じる参加者もいた。 本研究では、音色が柔らかで多様なジャンルの音楽演奏に用いられるクラシックギターの可能性に着目する。演奏しやすいメロディと演奏に最低限必要な技術の教示、セラピストのかかわり方を工夫し、クラシックギターの合奏を通して心身状態の改善をはかる能動的ギター療法を考案する。心理学的側面と生理学的側面に着目した実験により、能動的ギター療法の効果を検証する。そして、臨床実践導入を提言する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は能動的ギター療法の可能性について既存の音楽療法的アプローチとの共通性と違いを明らかにする目的から、以下の研究を行った。 2022年度前半は、後半に報告者がアメリカで実施する本実験に向けての予備実験を行った。具体的には、能動的ギター療法の教示内容を実験協力者が十分理解できるか、不足もしくは冗長な説明はないかを質的に確認した。また、本実験では、気分評定(BRUMS)、心拍変動(HRV)の測定を行うが、グループで実施の場合にどれぐらいの時間を要するかを確認した。予備実験を通して、音楽的介入について質的に精査し、本実験での介入の仕方を完成させた。 2022年度後半は、報告者の国外研究受け入れ先であるニューヨーク州立大学フレドニア校で研究を行った。具体的には、ニューヨーク州立大学フレドニア校学生を対象に実験協力者を募り、58名を対象に実験を実施した。58名をギター群、歌唱群、音楽聴取群の3つの音楽的介入の群に分け、各群4グループずつの、合計12グループに分け、毎週1回×4週で実験を行った。音楽的介入の前後で、周期的な心拍の揺らぎの指標でありる心拍変動(HRV)の測定と、Brunel Mood Scale (Terry, Lane, Lane, and Keohane, 1999)の気分評定尺度への回答を求めた。実験の結果は現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究に必要な実験は完了しており、結果の分析と考察、成果発表を残すのみとなっている。残りの1年で本研究を完了することは可能であると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は実験結果を質的量的に分析し、考察を行い、成果を国内外で発表する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)