Project/Area Number |
21K00222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
高尾 俊介 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (40597887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 和俊 京都工芸繊維大学, 未来デザイン・工学機構, 准教授 (40545076)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ユーモア / メディア・アート / クリエイティブ・コーディング / バイオメディア・アート / 駄洒落 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,同音異義語や音韻,回文といった「言葉遊び」を起点とした創発的環境に関する研究を行う.具体的にはソフトウェア(コード)やウェットウェア(バイオ・メディア),またデザイン制作一般におけるアイディエーションのような,メディア表現分野に関連した実践にポエティック・コンピュテーションの概念を適用することで,新たな着眼点を得ることを試み,その方法論を体系化する.コードの読み書きに内包される言語的特性や,ゲノムの線形性,流通性と言った新しいメディアが備え持つ言語的特性に着目して,言葉遊びを起点とした芸術実践のための創発的環境の諸条件を明らかにすることを目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度、高尾は言葉遊びをアイデア創出の起点としたワークショップを実施した。クリエイティブコーディングの表現の場であるブロックチェーンをテーマにしたアイディエーションを行うことを目的とした5日間の集中ワークショップを、東京渋谷のCCBT(Civic Creative Base Tokyo)で実施し、プログラムディレクターを務めた。2023年10月には兵庫県加西市で個展「息するコード」を開催し、ワークショップやトークイベントを実施した。2024年2月には,恵比寿ガーデンプレイスの広場でプログラムコードを用いたジェネラティブアートの上映プログラムの企画に携わり、自身も作品発表を行った。また同月、熊本県民交流館パレアで実施したプログラミングワークショップを行った。 一方、津田は、CCBT Meetupで行われたcontact Gonzoと永田和宏によるトーク「『閉じつつ、開く』システムと境界 ~bintaの深層~」出演した。またCCBTで開催したパフォーマンス公演、contact Gonzo「my binta, your binta // lol ~ roars from the skinland ~」ではコンセプトサポートを担当した。津田はこれらプロジェクトにおいて、contact Gonzoと共に言葉遊びの諸要素を基に、身体表現の新たな可能性を探求しようと試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高尾と津田それぞれで、言葉遊びと接続する創発に関わる実践を,ワークショップやトークイベントなどの形式で実施してきた。2023年度は最終年度の予定であったが、研究を総括するような取り組みに到達することが同年度の高尾・津田のエフォートでは困難であった。前年度以上に研究に専念する体制を整え最終目標へ向けて着実に研究を進めていく.
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Strategy for Future Research Activity |
前年度同様、研究の最終年度として,これまでの調査研究をまとめつつ,言葉遊びと創発的場作りに関する新たな着眼点の発見と,その方法論を体系化するという,最終目標に向けて着実に研究を進めていく.研究でもつべき論理的で効率的・生産的な視点と,芸術表現に含まれる脱線的で非効率的,跳躍的な発想の双方を止揚させ,本研究を着地させることを目指す.
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