Project/Area Number |
21K00248
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01080:Sociology of science, history of science and technology-related
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
飯田 香穂里 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 准教授 (10589667)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 科学史 / 放射線 / 育種 / アジア / 科学技術史 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、日本の「原子力平和利用」キャンペーン拡大の中、生物・農学系研究者がどのように放射線育種を推進・発展させ、さらにそれが冷戦期のアジアにおいてどのような役割を果たしたのかを明らかすることである。特に、これまでの「平和利用」研究であまり着目されてこなかった放射性アイソトープに焦点を当て、さらに、冷戦期の日米関係のみならず、日本とアジア地域との関係をも視野に入れて調査・分析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、農業方面のアイソトープ利用に関する海外(アジア)技術協力について調べた。医療方面のアイソトープ利用では戦後台湾の研究者との交流が見られるため、農業方面での交流を探ることにした。特に台湾糖業公司には大量のアーカイブズが残されていることがわかり、それを調査した。前身は日本統治時代の糖業で、敷地内にある複数の建物には統治時代からの資料が丁寧に整理されて残されていた。旧図書館の地下や平屋の建物に日本の雑誌類や日本でも稀少(あるいは日本にはない)資料が保存されていた。またデジタル画像も大量にあった。昔の研究棟にはアイソトープ実験室が残されていた。アイソトープに関係のある資料について現在調査中である。 このほか、引き続き国内雑誌で放射線による変異の語られ方を調査した。挙げている事例が有害な変異であっても、文章の最後で有用性に結びつける(あるいは言及する)傾向がみられた。今後も引き続きこの傾向の広がり方や影響について調査・考察していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19感染症の影響で研究に遅れがでていたが、もう一年延長できたので問題ないと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き、国内での議論のされ方のほか、アジア諸国に向けた核外交、放射線育種、育種・遺伝研究者の関係について探っていく予定である。また、日本における原子力の平和利用と農業に関して論文にまとめていく。
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