日本の科学技術リテラシー像構築の議論における「専門家」の政治性に関する研究
Project/Area Number |
21K00254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01080:Sociology of science, history of science and technology-related
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
標葉 靖子 実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (40713269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 思心 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (90593046)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 科学技術リテラシー / 科学の不定性 / 「専門家」動員のあり方 / 科学技術と社会 / 科学技術の智プロジェクト / 専門家の動員 / 言説分析 |
Outline of Research at the Start |
近年,「科学の不定性」に向き合うための科学リテラシー涵養の重要性が増してきている. しかしながら, 市民の科学リテラシー向上を謳い2006-07年度に実施された「科学技術の智プロジェクト」は, 未だ具体的な施策の実現に結びついていない. そこで本研究では, 当該プロジェクトや関連委員会の議事録の計量テキスト分析および言説分析により, 当該プロジェクトでの議論のダイナミクスを, 市民の科学リテラシー涵養をめぐる議論への科学の「専門家」の動員の在り方という新たな視座から解体する. それにより, 当該プロジェクトがなぜ具体的な施策の実現に結びつかなかったのか, その原因の一端を明らかにする.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,「科学技術の智プロジェクト」での議論のダイナミクスを,市民の科学リテラシー涵養という社会的議論への科学の「専門家」の動員の在り方という視座から解体することで,当該プロジェクトがなぜ具体的な施策の実現に結びつけられなかったのか, その原因の一端を明らかにすることである.特に,「専門家」の動員と運用に際して発露される科学者の政治性という視点から「科学技術の智プロジェクト」(2006-07年度)を批判的に考察することで, 市民の科学リテラシー涵養という社会的議論における科学の「専門家」の動員のあり方を示すことを目指す. このことはまた, 科学技術をめぐる社会的意思決定への多様なアクターの参加をめぐる「第三の波」論争のなかで繰り返し問われてきた, 「専門家とは何か」という問いかけに対しても, 部分的に答えを提供しうることが期待されるものである. 2022年度は、2021年度に収集した「科学技術の智プロジェクト」(評議会, 企画推進会議, 全体会議, 三者会議, 報告書作業部会, 定着化部会, 広報部会, 関連シンポジウム, および七つの専門部会), また関連する日本学術会議科学力増進分科会等の関連委員会の議事録などの関連資料を対象としたテキストデータの計量分析を行った。また「科学リテラシーをもった日本人像」がどのような語られ方をするのかについてより多面的な考察を行うべく、東日本大震災ならびにCOVID-19に関連してSNS上に登場した「放射能」や「コロナ脳」という単語や、近年俄かにビジネス上の関心が高まったフェムテック等領域における疑似科学との接近への懸念などをめぐってSNSで語られる市民の科学リテラシーについて、Twitterを中心にテキスト収集を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
収集した関連資料やテキストデータの計量分析、また近年の科学リテラシー議論に関わる文献研究は概ね順調に進んでいるが、「科学技術の智プロジェクト」関係者へのインタビュー等の実施が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
計量テキスト分析の結果や関連資料等の言説の分析結果を取りまとめるとともに、また近年の科学リテラシーに関わる理論研究を踏まえた考察を深め、論文投稿の準備を進める。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)