Project/Area Number |
21K00256
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01080:Sociology of science, history of science and technology-related
|
Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鷹合 大輔 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (90440487)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 充 関東学院大学, 人間共生学部, 教授 (10350753)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
|
Keywords | UNIX / プロセス / ソースコード / オペレーティングシステム / システムコール / タスク切り替え / ソースコード解析 / プロセス管理 / ファイルシステム |
Outline of Research at the Start |
UNIXは1969年に登場したオペレーティングシステム(OS)であり、以来、OS設計に留まらず、インターネットなどの情報技術の発展に多くの影響を与えてきた。しかしながら、UNIXに関する歴史は不明な点が多く、特に1974年ごろまでの、誕生から5年間ほどの初期UNIXに関しては、当時の関係者の記憶が曖昧で矛盾が多く、その詳細が分からなくなっていた。 本研究は、近年発見された初期UNIXのソースコードを解析し、内部構造の変遷をたどることで、その歴史を曖昧性なく確定的に明らかにすることを目指すものである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,1976年代初頭に開発が進められた初期UNIXの発展の経緯をソースコード解析に基づいて解明することを目的としている.ソースコード解析の際にはミニコンピュータシミュレータを使って当時のUNIXを実際に動作させながら動作検証を行うことも有効であると思われるので,本研究では解析ツールの開発もあわせて行っている.当該年度では,昨年度開発したUNIX第5版用のシステムトレーサに改良を施し,新たにプロセス管理情報をリアルタイムにウィンドウ画面に描画できるようにした.ウィンドウ画面にはUNIX第5版で管理される50個分のプロセスの状態,プロセス番号,フラグの情報がカラー表示されており,これによりカーネルスケジューラによってどのようにプロセス切り替えが行われているかの確認作業が効率的に行えるようになった. プロセス切り替えとは別に,初期UNIX(第1版から第6版)で同時に接続可能なシリアル端末台数を調査した.ソースコードが失われている版(第2,3版)では,代わりにユーザーズマニュアルを参照して関連情報を調査した.その結果,第1及び第2版では9台,第3版では11台,第4版では13台,第5及び第6版では31台までは接続可能であったことがわかった.当時使われていた端末接続用のシリアルデバイスには幾つかの種類があり,それらをカーネルコンフィギュレーションによって有効化することで初めて,複数台接続できるようになっていることもわかった.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オペレーティングシステム教育に応用することを考えてプロセス可視化システムの改良を優先していたこと,所属大学と所属研究会に関する業務で多忙であったことで,目標としていたファイルシステムの解析に入れなかった.このため,やや遅れていると判断した.
|
Strategy for Future Research Activity |
ファイルシステムに関する解析を開始する.教育用途への応用を考えて,プロセス可視化システムを改良する.
|