Project/Area Number |
21K00259
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01080:Sociology of science, history of science and technology-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
川端 美季 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 准教授 (00624868)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 公衆浴場 / 公衆衛生 / 清潔 / 不潔 / 清潔規範 / 入浴 / 国民性 / 国民道徳 / 国民道徳論 / 衛生 / 潔白性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、近代日本における清潔規範の形成過程について、国民道徳論で説かれた国民性における「潔白性」の身体観と道徳観を焦点をあてながら検討する。国民道徳の前提には「国民性」が置かれたが、そのなかで一貫して良い特徴とされて続けたのが「潔白性」である。本研究では、潔白性として例示されることの多い入浴や水を使用する習慣について着目し、その身体観と道徳観の分析を行い、国民性における潔白性の位置づけを考察し、潔白性がどのような「日本人像」を理想として提示していたのか、また潔白性を通じた清潔規範が人々の生活にいかに影響していったのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、近代日本における清潔規範の形成過程について、国民道徳論で説かれた国民性における「潔白性」の身体観と道徳観に焦点をあて検討するものである。近代日本の国民道徳論の前提として「国民性」が置かれ、「国民性」のなかで一貫して良い特徴とされ続けたのが「潔白性」である。本研究では、潔白性として例示されることの多い入浴や水を使用する習慣について着目し、その身体観と道徳観の分析を行い、国民性における潔白性の位置づけを考察し、潔白性がどのような「日本人像」を理想として提示していたのか、また潔白性を通じた清潔規範が人々の生活にいかに影響していったのかを明らかにする。2023年度はこれまでの研究調査をもとに学会発表や報告などを行い、調査も継続した。2023年度の成果は以下である。 1.Mid-Atlantic Regional Association for Asian Studies 49th Annual Conference で報告した。近代の公衆衛生と公衆浴場の展開について考察し、発表した。 2.ニューヨークで公衆浴場運動でつくられたPublic Bathに関する調査をおこなった。ニューヨークはアメリカでもっとも盛んに公衆浴場運動が展開した地域である。現在も継続して、当時のPublic Bathの建物がそのまま使用されているものもあることを確認した。 3.日本科学史学会生物学史分科会シンポジウムで報告した。これは『公衆衛生』(医学書院)でのリレー連載「ヒトとモノからみる公衆衛生』をもとに、ともに連載コーディネーターである住田朋久氏と企画したものである。関連して、この連載のなかで「入浴と清潔をめぐる近代史・1-「風呂好きな日本人」と汚れた浴場」を著した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスにより調査が遅れていたことが大きく影響しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もいっそうこれまでの調査結果を細かに積極的に発表していく。
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