Project/Area Number |
21K00269
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
小野 泰央 中央大学, 文学部, 教授 (90280354)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 林羅山 / 随筆 / 宋明文論 / 文章達徳綱領 / 画賛 / 仮設問対 / 中国古典 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、林羅山の著作における漢籍の影響を明らかにして、個々の著作がどのように影響を受けているかを具体的に明確にし、さらにその影響によって成った著作が近世においてどのように伝播しているかを解明する。作品は、その背後にある典拠を理解して初めて理解することが出来る。現在確認している分野は、「史書」「記」「考」「説」「武将伝」「小説・志怪小説」「系図」「問答」「対策」「釈奠・釈菜問答」「問答体」「賦」「七」「尺牘」「諺解」「十題雑詠」「詩仙」「一人一首・詩史」「名臣図賛」「随筆」「本草」である。これらの関係を解明する。 .
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Outline of Annual Research Achievements |
特に羅山が執拗に論じるのは、『枕草子』に依拠したその類聚章段を中心とした構造で、それは文や語句の連続、その連続の変化、さらには呼応についての指摘である。「此段、前後に常の人と書きつらねたる。是ひがごとなり。されど荘子に此体あるによりて、兼好が例の筆法なるにや。」(『野槌』二一一段 下之四)として「書き連ね」として、兼好の「筆法」であるとしている。また「此段、おほくあしき物と、よき物とを、言ひ連ねて、其中に、多くて見ぐるしからぬは、といふ。これ文法也。古文にも、此例あり。」(『野槌』第七二段 上之五)とする。『徒然草』第一九段で、四季を論じる中に、秋と冬の間に『源氏物語』『枕草子』の例を引くとするのも同様である。評価するくだりを受けるから、「つまらぬ」は、「つまらない」という意味ではなく、「滞らない」という意味である。文章としてのこの変化を「緩やかにして停滞しない」筆法であるとして評価する。『野槌』の指摘はつまり、『徒然草』が『枕草子』から学んだ「書き連ね」が基本で、その中に別の事柄があるとすることと、前後が「相応」するのとが加わる。この連続・関連に関する文体への指摘は、『野槌』が依拠したとされる『寿命院抄』には見られない。。それは、直接には藤原惺窩の『文章達徳綱領』に拠っている。『野槌』では、『文章達徳綱領』を経由して、『徒然草』の第二十四段・第二一一段を「書き連ね」としてそれを宋代『文則』の「目人之体」「列氏之体」に対応させ、第一四段・第一九段・第七二段を「中にいふ」としてそれを宋代『文則』『容斎随筆』『鶴林玉露』『荘子口義』および明代の『文章一貫』の「倒法」に対応させいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナなどのために文庫における調査が滞っている。さらに問題が多岐にわたっていて、ひとつひとつを解明するのに時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
網羅的に論じる部分と、詳細を丁寧に論じる部分を平行して行ってこうと考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)