A study of the text and transition in the Tamazato Bunkobon "Kohitsu Genji Monogatari"
Project/Area Number |
21K00319
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | The International University of Kagoshima |
Principal Investigator |
武藤 那賀子 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 准教授 (40759495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 信 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (30512793)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 源氏物語 / 玉里文庫本 / 書写本 / 鎌倉時代 / 室町時代 / 書誌学 / 独自本文 / 玉里文庫 / 古写本 / 巻別本 / 紫式部堕地獄説 |
Outline of Research at the Start |
研究の目的に掲げた5点――①『古筆源氏物語』の明確な書写時期および伝来。②表紙が2種類あるのは何故か。また、いつこの表紙が付けられたか。③『古筆源氏物語』が3つの書型に分けられることから、取り合わせの時期を考える。④題簽および極札が付けられた時期。⑤『古筆源氏物語』の各帖の翻刻および表現の特徴を詳らかにする。――の全てを研究代表者が行なう。 ただし、①に関して中世仏教・能の知識が必要な箇所は、その分野の専門家である研究分担者(高木信)が担当する。 その他、②~⑤については、他の見地が必要なこともあるため、その場合には研究協力者(富澤萌未)の意見を取り入れる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、玉里文庫本『古筆源氏物語』(鎌倉~南北朝時代写、全十五帖、鹿児島大学附属図書館所蔵)を再検討し、5つの観点――①『古筆源氏物語』の明確な書写時期および伝来。②表紙が2種類あるのは何故か。また、いつこの表紙が付けられたか。③『古筆源氏物語』が3つの書型に分けられることから、取り合わせの時期を考える。④題簽および極札が付けられた時期。⑤『古筆源氏物語』の各帖の翻刻および表現の特徴を詳らかにする。――を明確にするものである。これらが明確になることにより、玉里文庫本『古筆源氏物語』の位置づけが明白なものとなり、『源氏物語』の本文研究、および独自本文を中心とした読み の問題にも一石を投じるものになると考えている。 報告者は、2022年度中に、玉里文庫本『古筆源氏物語』をケーススタディとした新実在論で一本の論考を著した。これは、「貴重書」とは何かを問う論考である。また「若菜下」巻で一本(研究協力者との共著)の翻刻と考察を行なう論考を著した。これは、翻刻のみを行なうものではなく、『源氏物語』の諸本の本文と見比べたうえでの違いを明確にすることで、本文の特徴を掴むというものである。のみならず、玉里文庫本の本文に顕著な違いがある場合には、その箇所の考察を行なった。なお、この考察は前後関係からの観点、表記上の観点、語りの観点と多岐にわたっている。 また、「若菜下」巻の巻末にある「なもあみたふつ」の一文については、当研究の分担者が一本論考を著した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度中に合計3本の論文を刊行した。 とくに、昨年度の報告で2023年度中に固めておきたいとした、全体の書誌に関しての論考は、この度その一端を示せたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
各帖の翻刻とその考察は、現在の手法でとくに過不足がないため、今後も続けていく。 また、全体の書誌に関しての論考については、2022年度中にその一端を示せたが、他の手法が見つかった場合には再考するつもりである。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)