Project/Area Number |
21K00328
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02020:Chinese literature-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中里見 敬 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (30250963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 恒雄 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20173792)
波多野 真矢 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 講師(非常勤) (10329005)
三須 祐介 立命館大学, 文学部, 教授 (60339653)
中塚 亮 公益財団法人東洋文庫, 図書部, 奨励研究員 (60839679)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 戯単 |
Outline of Research at the Start |
日本には戦前の中国で収集された戯単(芝居番付)を所蔵する機関が複数存在する。青木正児旧蔵の名古屋大学附属図書館青木文庫、濱一衛旧蔵の九州大学附属図書館濱文庫、奥野信太郎旧蔵の慶應義塾大学、そして早稲田大学演劇博物館などである。そもそも戯単はエフェメラ資料であり、好事家が収集することはあっても、公的機関で体系的に収集されることはなかった。そのため、日本に所蔵されるこれら戯単の多くは、世界で1枚しか現存しない貴重な演劇上演史料であり、演劇研究の基礎的資料として今後大いに活用が期待されている。本研究では、戯単の学術的研究とともに、戯単の電子公開や機関横断的検索システムの構築などを進める予定である。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に記した4項目のうち、(1)基礎的研究、および(2)応用的研究については、本科研メンバーが各自の研究テーマに即して鋭意、研究を推進している。一例として研究代表者(中里見)は、九州大学附属図書館所蔵の戯単を収集した濱一衛が残した旅行記に記された観劇記録から、当時の演劇・曲芸の上演状況を考察して、中国の研究者と共著論文を発表した。 (3)戯単のデータベース構築に関しては進展があった。昨年度、九州大学附属図書館濱文庫に所蔵される戯単および映画パンフレットを、同図書館のウェッブサイトで「中国芝居番付コレクション」として公開した。本年度は、慶應義塾大学の奥野信太郎旧蔵の戯単およびその他の資料について、所蔵機関の許可を得て、撮影を実施した。今後の公開に向けた準備を行っているところである。 (4)海外の戯単研究者との連携に関しては、残念ながらコロナによる出入国制限が長期化したことにより、北京で開催される予定の第2回戯単シンポジウムが延期となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
九州大学および慶應義塾大学所蔵の戯単について、公開や撮影など一定の進展はあったものの、横断的なデータベース作成に向けた協議は遅れている。 第2回戯単シンポジウムは、コロナによる出入国制限の長期化により、開催時期が未定である。同シンポジウムでの研究発表を予定していた研究者にとっては、発表の機会が遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
1.戯単の個別研究 2.慶應義塾大学所蔵の戯単の公開に向けた準備 3.国内所蔵戯単の統合検索に向けた連携の準備 4.海外研究者との連携
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Report
(2 results)
Research Products
(20 results)