Project/Area Number |
21K00407
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
古野 百合 鈴鹿工業高等専門学校, 教養教育科, 准教授 (50826344)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ブランウェル・ブロンテ初期作品研究 / ブラックウッズ・エディンバラ・マガジン / ブロンテ姉妹 / 英国植民地主義 / 海賊表象 / ブランウェル・ブロンテ作品研究 / ジェイムズ・マックイーン / マリア・ブランウェル / 海賊 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、これまでブロンテ姉妹の陰に隠れてきたブランウェルの作品に正当な批評眼を向け、彼の才能や作品の意義を発掘して適切に評価する。彼の作品には、当時の政治的社会的背景の貴重な洞察が記載されている可能性が秘められていることを明らかにし、彼が影響を受けた英国海賊小説の系譜を辿りながら、彼の作品に顕示された19世紀初頭のイギリスが抱えた社会問題や植民地主義に対する関心と洞察力を分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年9月にイギリスで現地調査を行った。ハワースにあるブロンテ博物館でブランウェルの豆本の調査を行い、リーズでは英国ブロンテ協会の年次大会への参加、またリーズ大学ブラザートン図書館で展示されていた、ブロンテに関する新たな初期作品原稿の解説と閲覧のワークショップに参加した。ロンドンの大英図書館では、ブロンテに関する初期作品、書簡、及びブラックウッズ・マガジンなどの現物を調査した。今回の現地調査で得たことを元に、2022年7月に国際初期作品学会で発表した研究を、海外のジャーナルに論文投稿する予定である。
2023年10月28日には、第75回日本英文学会中部支部大会シンポジウム 『ポストモダンの時代にヴィクトリア朝をアダプトする―ディケンズ・ブロンテ・ワイルド―』において、「ミレニアムにおけるブランウェル像の受容―バイオフィクションとバイオピクチャーを通して―」と題して発表を行った。また2024年3月11日には、2023年度神戸英米学会念じ大会において、「「アングリアとアングリアの人々」――軍国少年ブランウェルの戦争小説」と題して発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
イギリスでの現地調査は大変有意義であり、二つの研究発表を通してブランウェルの初期作品の精読を行うことが出来たが、公務が多忙であったことから、「イギリスにおける海賊の表象」については研究を行う余裕が無かった。
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Strategy for Future Research Activity |
ブランウェルの初期作品に関する精読を今年度で一旦終了し、研究期間を1年延長し、次年度は「19世紀イギリスにおける海賊の表象」について研究を推し進めたい。
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