20世紀初頭の芸術思潮からみたバレエと映画の位相と影響関係に関する総合的研究
Project/Area Number |
21K00446
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02040:European literature-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
伊勢 晃 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (00379059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
バンジャマン サラニョン 大阪大学, マルチリンガル教育センター, 特任准教授(常勤) (00739360)
伊藤 洋司 中央大学, 経済学部, 教授 (10384728)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | ベル・エポック / エスプリ・ヌーヴォー / バレエ / 映画 / アポリネール / 芸術思潮 / フランス映画史 / バレエ・リュス / フランス芸術思潮 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,20 世紀初頭のバレエと映画に関する基礎的資料の整備を行った上で,大戦前後の芸術をめぐる現象,理論を分析し,相互の影響関係を明らかにすることによりフランス前衛芸術の新たな局面を提示する実証的研究である。特に,バレエ・リュスと映画の動向に焦点をあて,前衛的な作品が出現し,新しい芸術の潮流が形成されていく過程を明確にし,フランス前衛芸術研究に新しい視点を提供することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,20世紀初頭のバレエと映画の動向とそれぞれの影響関係について一次資料の調査や当時の雑誌,新聞記事,批評等の分析と検証を行うことにより,新たな芸術思潮が生まれる原理とその展開を明確にし,フランスにおける「エスプリ・ヌーヴォー」の諸相を実証的に解明することである。 本年度は,引き続き,より正確なデータベースの作成を行うとともに,基礎的資料に基づいた分析を進めた。また,研究協力者であるパリ第三大学教授ローラン・ヴェレイ氏およびギュスターヴ大学准教授キャロル・オルエ氏をフランスから招聘し,1908年から1919年のフランス映画の状況および作品に関する最新の専門的知識の提供を受けるとともに,2名の学術講演会を開催した。今回,20世紀初頭のフランスにおける映画の興行について,より詳細な検討が必要であるとの認識に至り,さらなる資料調査と理論的考察を継続している。また,第一次世界大戦時における諸芸術の動きと影響関係について,特に戦後新たな展開を見せるバレエ・リュスや演劇,映画を中心にした,より広範で組織的,精密な調査が必要であると考え,特に,ロシア革命という視点を加えて,検討を行っている。 前年度から分析を進めている,フェルナン・レジェの実験的映画『バレエ・メカニック』について,共同製作者であるジョージ・アンタイルの音楽からの分析が不十分であったため,上記の調査,分析と同時並行で検討作業を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
健康上の問題と校務の多忙さなど公私ともに予想外のことが起こり,現地での資料の収集を行うことができなかった。また上述したような,これまでの検討が不十分であるという問題点を認識したため,論文として発表するところまで至らなかった。このような理由で研究課題の進捗状況が遅れているため,研究期間を1年間延長することとし,本研究課題の目的を達成させることにした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究遂行の過程で明らかになった問題点の解決に向けて,新しい資料の収集を行い,これまで蓄積した文献の分析,理論的考察を継続する。またなるべく早い時期に渡仏し,必要な資料の収集と現地研究者からの最新の専門的知識の提供を受ける。最終的には研究成果を論文として発表する。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)