Project/Area Number |
21K00468
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02050:Literature in general-related
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
平塚 順良 広島修道大学, 経済科学部, 准教授 (40632807)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 越鑑通考総論 / ベトナム史 / 黎嵩 / 鴻厖氏 / 貉龍君 / 雄王 / 安陽王 / ベトナム神話 / 大越史記全書 / 大越史略 / 欽定越史通鑑綱目 / 呉仕連 / 范公著 / 引田利章 / ベトナム漢文学 / 漢文化圏 / 東アジア漢文学 / 域外漢籍 |
Outline of Research at the Start |
中国文学から強い影響を受けた日本・朝鮮で漢文学が作られたように、ベトナムでも漢文学は盛んに作られた。ベトナムの漢喃研究院が所蔵するベトナム漢文学に関する文献を調査することで、ベトナムで漢文学がどのように現地化したのかを明らかにする。また、もっとも充実したベトナム漢文学である『大越史記全書』について、和訳をおこない順次雑誌に発表する。和訳をおこなう過程で『大越史記全書』をめぐる問題を整理し、これを論文にまとめる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度と同様,2022年度もコロナウイルスの影響により,ベトナムへ渡航しての資料調査はおこなわなかった。2021年度に引き続き2022年度も,第1の研究計画であるベトナムでの資料調査を遂行できない場合に備えて,別途で研究をすすめられるよう準備しておいた第2の研究計画を着実に進めた。第2の研究計画は,ベトナムの重要な史書である『大越史記全書』に注を施しながら和訳する作業をおこない,その中から問題点を見出し論文を書くものである。 その成果として①「訳注大越史記全書(3)越鑑通考総論」(『経済科学研究』26(1),広島修道大学ひろしま未来協創センター,2022年9月,pp.85-112)と②「訳注大越史記全書(4)鴻厖氏紀・蜀紀」(『経済科学研究』26(2),広島修道大学ひろしま未来協創センター,2023年2月,pp.73-93)を発表した。①の越鑑通考総論は,ベトナムの歴史が手短にまとめてあり,ベトナムの歴史全体を概観するのに役立つ。②はベトナムの神話時代が記録されており,ベトナムの精神世界を理解するのに役立つ。また他地域の神話との比較研究にも寄与する部分がある。①②のような和訳は,研究成果を一般社会に還元するという意味合いもあり,日本社会がベトナムに対する理解を深める効果が期待され,有意義であると言える。 2022年度には,『大越史記全書』に関する論文を1本執筆したが,掲載雑誌が決まらなかった。2023年度中に公刊できるように調整する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度には,①「訳注大越史記全書(1)巻首」(『経済科学研究』25(1),広島修道大学ひろしま未来協創センター,2021年9月,pp79-95)と②「訳注大越史記全書(2)巻首」(『経済科学研究』25(2),広島修道大学ひろしま未来協創センター,2022年2月,pp73-91)を成果として発表した。2022年度には,③「訳注大越史記全書(3)越鑑通考総論」(『経済科学研究』26(1),広島修道大学ひろしま未来協創センター,2022年9月,pp.85-112)と④「訳注大越史記全書(4)鴻厖氏紀・蜀紀」(『経済科学研究』26(2),広島修道大学ひろしま未来協創センター,2023年2月,pp.73-93)を成果として発表した。以上のように,これまでに4本の研究成果を公表した。また2022年度には,論文1本も執筆したが,掲載雑誌が決定しなかった。この論文は2023年度中に公刊する予定である。 このようにすでに4本の研究成果を公表しており,また1本の論文が公刊の準備に入っており,本研究はおおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに『大越史記全書』の訳注を研究成果として4本発表したが,2023年度も継続してこの訳注の続きを雑誌に投稿する。「訳注大越史記全書(5)趙紀」を『経済科学研究』27(1),広島修道大学ひろしま未来協創センター,2023年9月へ投稿予定であり,「訳注大越史記全書(6)属西漢紀・徴女王紀・属東漢紀・士王紀」を『経済科学研究』27(2),広島修道大学ひろしま未来協創センター,2024年2月へ投稿予定である。また2022年度に執筆が完了していながら,掲載雑誌が決まらなかった論文1本を,2023年度中に公刊する。 『大越史記全書』の訳注作業を継続し,その中から問題点を見つけ出し,論文を執筆して雑誌へ投稿する。また可能であればベトナムへ資料調査に赴き,収集した資料の読解を通じて,ベトナム漢文学に関する論文を執筆して雑誌へ投稿する。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)