Project/Area Number |
21K00501
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
高橋 康徳 神戸大学, 大学教育推進機構, 准教授 (90709320)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 中国語 / ベトナム語 / 広東語 / 地域類型論 / 中華文化圏 |
Outline of Research at the Start |
近年、東南アジア地域の言語研究では地域全体の言語を一括りにまとめて分析を行う地域類型論的観点が提唱されて注目を集めている。本研究課題では地域類型論に対置する概念である「文化圏」というファクターが各言語の成立にどのような役割を果たしているのかを共時的な観点から考察する。具体的には①離合詞の問題、②形容詞/状態動詞の問題、③量詞/数量詞の問題の3点を扱い、「中華文化圏」に属する中国語・広東語・ベトナム語の共通点と相違点を統一的な枠組みを用いて整理する。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度から継続している中国語・広東語・ベトナム語の離合詞の文法的特徴の深掘りをさらに行なった。今年度はとりわけベトナム語学の知見を生かした上で、ベトナム語内部の文法的な制約が離合詞由来の借用語の特徴を決めている可能性を考察した。具体的には、ベトナム語では類別詞のない名詞句は拡張や分割が難しくなる点に注目し、「動詞+目的語」の単純な構造を持つ離合詞が借用されると借用元の中国語では可能な「構成素の分割」に強い制限が働く可能性があることを新たに指摘した。これらの最新の知見を神戸大学大学院の陳凱僑氏と共同で発表を行なった。 それ以外に類別詞および量詞の中越間比較にも着手している。初期調査によって人間名詞と生物名詞の間の類別詞・量詞使用に差があることが判明したが、言語学以外の要因も多く関わっている可能性があるためベトナム語ネイティブスピーカーや文化人類学を専門としている研究者との意見交換を行っている。 以上に加えて、これまでの文法項目の対照作業および言語学用語の対照作業の総合を進めている。この作業を通して判明したことは中国語とベトナム語ではそれぞれの言語研究の伝統や学史が異なるため、基礎的な概念の捉え方からかなり大きな差異があることである。この問題に対応して中国語学とベトナム語学の互換性を高めた考察を行うために日本の大学図書館では収蔵されていないベトナム語学の重要文献の収集作業を2024年2月にホーチミン市で行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
中国語学とベトナム語学の差異が予想以上に大きく文法対照における互換性が図られていない部分が多いこともあり、それらの整理作業にエフォートを割いているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は最終年度のため、これまでの考察作業を総合することを優先する。加えて、中国語学とベトナム語学の互換性を高めるために文献レビューを丁寧に行い総説などの形でまとめることを目指す。
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