Project/Area Number |
21K00521
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辛 昭静 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 客員研究員 (40597192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 雅人 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (30303340)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 高齢者 / 介護福祉士 / 介護場面 / 丁寧体・非丁寧体 / 異文化間コミュニケーション / 介護コミュニケーション / 普通体 / 多文化共生社会 / 高齢の患者 / 医療従事者 / 普通体使用 |
Outline of Research at the Start |
昨今,少子高齢化の進展が急速に進んでおり,今後,ますます高齢化が深刻化することが予想される中,高齢者に対する介護問題が社会的に重要な課題となってくる。介護問題の中には、医療サポートとともに言葉によるコミュニケーション問題も当然含まれる。本研究では,医療従事者の言葉遣いの中でも,特に普通体使用に注目して,介護場面における医療従事者と高齢の患者間の効果的なコミュニケーションスタイルを探ることを目的とする。また,多文化共生社会における外国人(韓国人)高齢者への対応も併せて考えることで,日本で暮す外国人が安心して快適な介護を受けられる環境作りに必要な異文化間コミュニケーションの在り方について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,医療従事者の言葉遣いの中でも,特に普通体(非丁寧体)使用に注目して,①介護場面における医療従事者と高齢の患者間の効果的なコミュニケーションスタイルを探ること,②日本と韓国の介護場面で用いられるコミュニケーションスタイルを比較することで,日本で暮す外国人(韓国人)が安心して快適な介護を受けられる環境作りに必要な異文化間コミュニケーションの在り方について検討することを目的とする。 そのため,まず介護場面における日本人医療従事者のコミュニケーションスタイル(丁寧体使用/非丁寧体使用)に対する高齢者とそのご家族の意識を調べるための調査を行った。介護施設で働く30代の介護福祉士とその施設に入居している70代の高齢者の会話(①日常場面での会話と②介護場面での会話に分け,それぞれ丁寧体と非丁寧体の2つのシナリオバージョンを提示)に対する評価を調査会社に依頼してインターネット上で行った。高齢者(70代の男女200名)と高齢者家族(20代から50代までの男女400名)を対象にして,4つの場面における会話に対する印象を7段階で評価してもらった。現在,分析の最中であるが,①高齢者と高齢者家族ともに,性別により,丁寧体使用への評価が異なること,②高齢者と高齢者家族の間で,丁寧/非丁寧,日常場面/介護場面の評価には違いがないこと,③高齢者家族からは,年代により,丁寧体使用への評価が異なる傾向が見受けられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に日本での調査と韓国での調査を計画していたが,コロナの影響により,韓国での調査が当初の計画通り実施できなかったため。しかし,今年に入って,コロナも落ち着きを見せているので急いで韓国での調査に取り掛かるつもりである。
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Strategy for Future Research Activity |
①日本で行った調査のデータ分析を行い,論文としてまとめる。 ②同様の調査を韓国でも行い,その分析をする。 ③日韓の結果を比較し,論文としてまとめる。
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