Project/Area Number |
21K00605
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
中野 てい子 東洋大学, 国際教育センター, 講師 (20635932)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 多読 / 自律学習 / 付随的語彙学習 / 付随的文法学習 / 文章理解 / 品詞情報 / eラーニング / 電子書籍 / e-learning / オンライン教材 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、国内外の日本語学習者がe-learningとして学べる多読支援システムを開発している。科研費の助成を受け、日本語多読教材「JGRさくら」をコンテンツとする多読支援システム「さくら多読ラボ」を公開している。また、「多読のための語彙レベルテスト」を開発し、公開している。さらに、「朗読ライブラリー」も順次公開している。本研究では、プロジェクトの最終段階として、以下の点から多読支援システムの完成を目指す。 1.付随的語彙学習を可能にする多読ライブラリーの拡充 2.語彙学習の効果を高める語彙練習サイトの構築 3.多読教材を使った付随的語彙学習の効果の調査
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、次の3つのアプローチによって多読支援システムの構築を目指している。 1)付随的語彙学習を可能にする多読ライブラリーの拡充 2)語彙学習の効果を高める語彙練習サイトの構築 3)多読教材を使った付随的語彙学習の効果の調査 多読教材を使った付随的語彙学習では、レベルごとに一定の量を読むことによって、そのレベルの未知語との遭遇回数が増え、体系的に語彙を学習できると考えられている。本研究で開発している日本語多読教材「JGRさくら」は、付随的語彙学習が可能になるよう、各レベルにおいて語彙の95%が既知語になる語彙調整が行われている。また、青空文庫に公開されている文学小説を易しい日本語にリライトしているため、初級・中級レベルの日本語学習者が日本語で文学小説を読むことが可能になる。令和5年度(8月)に、新たに完成した電子書籍「JGRさくら」22冊を「さくら多読ラボ」で公開し、「CASTEL-J第10回国際大会」において学会発表を行った(上記1)。これによって、多読支援システム「さくら多読ラボ」全体の作品数は、46冊(約36万字)となり、初級前半から中級前半の6レベル(A,B,C,D,E,F)では、各レベルで最低5冊以上の多読が可能になった。そこで、令和5年度後半から、この6レベルの40冊を対象とし、多読教材を使った付随的語彙学習の効果の調査(上記3)として、各レベルにおける既知語率、新出語彙の割合、繰り返し遭遇回数を分析した。令和5年春学期に、「さくら多読ラボ」で公開している「多読のための語彙レベルテスト」の調査を引き続き行った(上記3)。協力者は少なかったが、令和4年度の調査結果と合わせて、分析を行うこととした。また、「品詞情報付き日本語多読教材の学習効果」に関する論文が「早稲田日本語教育学」と国際オンラインジャーナル「Reading Matrix」に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
付随的語彙学習の効果の調査では、多読教材を使って体系的な語彙学習を行うために必要な条件と、その学習効果を、(1)教材のコーパス分析と、(2)学習者を対象とした学習効果、の分析の両面から明らかにすることを目的としている。 (1)は、令和3年度に行う予定であった多読教材の制作作業が、作業者の都合により、令和4年度に持ち越されたことによって、コーパス分析が遅れている。 (2)は、コロナ禍で留学生の数が通常より少なく、十分な数の協力者が得られなかったため、学習効果の分析に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度後半から行っている「JGRさくら」のコーパス分析のうち、初級前半から中級前半の6レベル(A,B,C,D,E,F)の40冊を対象として行った分析の結果を、8月に国際学会で発表する。 今後は、語や共起表現の出現頻度を分析し、「JGRさくら」を使って開講している授業において、体系的な語彙学習を行うために必要な条件と学習効果の関係を、量的分析と質的分析の両面から明らかにしていく予定である。 また、コーパス分析の結果から、付随的語彙学習を可能にする多読ライブラリーに必要な機能を検討する。
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